ひろがるスカイ!プリキュア一話感想
こんにちは。ついにプリキュアも新作が放送されましたね。デリシャスパーティプリキュア(以下デパプリ)は見るに耐えない出来でしたが、ようやく新作ということで胸溢れる心持で一話を見ました。
が……予想以上に、というよりクオリティがデパプリと全然変わらない出来でした。この一話だけでデパプリと同じだというのは大変失礼ですが、今のうちに形にしておかないと……という気持ちでブログにします。
先に申し上げておくと、過度にプリキュアを陥れる意図はありません。その点はよろしくお願いします。
論点
そもそもヒーローになりたいというテーマの是非
ソラさんの性格が全く読み取れない
そもそもヒーローになりたいというテーマの是非
結論から言います。
テーマが”ヒーロー”である必要性が感じられません。その理由は二つあります。一つ目が初代の焼き直しに見えることです。
そもそも一作目からプリキュアはヒーローの物語です。しかし、シリーズが進むにつれ、ヒーローでありながら別のテーマの代弁者として活躍します。
そういった中で、わざわざヒーローというテーマに逆戻りしたというのは不可解と思われます。
二つ目は、他作品はテーマがヒーローでなくとも、プリキュアたちはヒーローであったからです。
元々何か守りたいものがあればプリキュアに成れる、とシリーズ中で言われています。守りたいものがあるからプリキュアになり、そしてヒーローのようになるのが歴代です。
よって、わざわざテーマ「ヒーロー」です!という必要がありません。
ソラさんの性格が読み取れない件について
一話の時点で描写すべきことをやっていません。
どうしてヒーローを目指したのか。ソラさんはどういったヒーローを目指しているのかなど。これらは絶対必要な情報です。
この情報がないと、漠然とヒーローになりたいという願望で動いていると見えます。言い換えると、自分がヒーローになりたいから困っている人を助ける、すなわち手段として人助けをするわけです。
加えて変身する下りにおいても「町やエルちゃんのためではなく、自分の矜持を踏みにじられたからプリキュアになりました!」という描写でした。
「泣いている赤ん坊を見捨てられない」や、「ここで私が倒れたら町に被害が及ぶ」などの発言が全くなく、ヒーローというのは決してくじけない、逃げないものだ!と言いながら立ち上がるのが何よりの証拠です
結果、自分のことにしか目を向けていない痛い主人公、という構図になってしまうわけです。
まとめ
正直な話、公式が書きたいソラさんと我々の目に映るソラさんがずれているように思えます。公式はヒーローになりたくてひたむきに頑張っているカッコいい女の子と描きたいのでしょう。
ですが私の目には、すごく極端にいえば「他のことはどうでもよく、自分がヒーローになれるなら状況を最大限利用してやる!」という痛い女の子です。
これを回避するために、いくらでもやりようがありますが、絶対にやらないといけないのが上に挙げた「どうしてヒーローになりたいのか」「どんなヒーローになりたいのか」を描くことです。
この二つがあるだけで、痛い女の子からヒーローにあこがれて頑張っている女の子にクラスチェンジできます。
それを一話目に描かないというのはかなり致命傷な気がするのですが……二話に期待しましょう。
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