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ふわっと 夏の風を孕んだ レースのカーテンが 舞い上がって だんだんふんわか 窓に収まる ゆら…
陽光に さらさら 晒された 金柑の実が 3歳の柔らかな唇に 迎えられ 小粒な前歯に じゅうっと …
観覧車の透明な箱が 寒空に上昇していく 3歳の孫娘は高くなるにつれて 表情をこわばらせ 私に…
きみたちは小柄なママのお腹のなかで いったいどんなふうに収まっていたのかなあ とっても不思…
びっしりと敷き詰めたクローバーが ぬくもりをはらんだ風になびくたび しいろくまあるい花々が…
おじいちゃん、こんどジェットコースターにのろうよ あんな速いのに乗って恐くないの? …
拾うあとから零し続け あのときの共感はどこへ行ったやら 拾うあとから零し続け きみの痛みさえ忘れてしまったらしい 拾うあとから零し続け 希望の額縁だけを握りしめていた それでも 拾い続けないではいられない せっつかれてでもいるかのように 撮影地 浜松市 佐鳴湖公園
日当たりのいい丘の斜面では 乳児の指くらいの蕾が いくつも顔を並べていた 時折のそよ風に揺…