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光と影の律動

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光と影、陽と陰の世界へ
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2022年9月の記事一覧

こもれび1

枯れ葉を踏む、音 葉群れを震わす野鳥の、声 それだけを耳にしながら どこまでも木洩れ日を、…

佐藤省司
1年前
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こもれび2

置き去りにされた空間なのか 子どもたちは周りを駆けるばかり 大人たちも背を向けている   カ…

佐藤省司
1年前
19

こもれび3

はじめての くつをならして ゆうほどう どんぐりころころ こもれびおどる

佐藤省司
1年前
7

室内シルエット1

見慣れた 室内の一角に 異空間が 現出するとき 別世界へと いざなわれる ほんのつかの間の さ…

佐藤省司
1年前
11

室内シルエット2

西日がベランダから まっすぐに駆けてきて 土壁に黄色いスクリーンを広げた   くっきりと映し…

佐藤省司
1年前
7

室内シルエット3

別の私がいると気づいたのは いつのことだったか 人生の節目節目に別の私が登場して いまでは…

佐藤省司
1年前
8

室内シルエット4

ユワール ユウェール ユウォウォウォン 音もなく忍び寄り、体内に浸入する。 さっき、老人をたぶらかして、 なけなしの金銭を巻き上げようとしていた若者の 体に入ったとたん、 その若者は覚醒して、 自らの企みを告白し、老人に謝罪した。 このモノが人の体内に入ると、 思惑とかわるだくみとか腹に隠していることを 自ら暴いてしまう。 妖怪とも亡霊とも言われるが、 名がない。 もともとはある種の精霊だろう。 それが成り下がったのではなかろうか。 あるときは日向のように、 あるときは草むら

室内シルエット5

あそびあき なきじゃくりつつ おさなごの ねいった しじまに ほっこりと にしび

佐藤省司
1年前
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