米派パン派 文化と焦らし

 私は焦っている。
最近、朝食にパンが出ているからだ。
よく議題にも挙がる「朝食は米派かパン派」だが、私は紛れもない“米派”だ。
逆説的に聞こえるかもしれないが、私は決してパンが嫌いな訳ではない。むしろ、パンも好きだ。

 ただ、朝食という点では米一択なのだ。私がここまでして米一択な理由を紐解いていく。まず、茶碗から米を1ブロック箸でとる。良いじゃないか、、この作法。
昔からパンを手で食べる文化に疑問を抱いていた。パンを手掴みで食べ、おかずをフォークやスプーンで食べる、、。意味がわからない。

次に、米を研ぐ行為。
これも素晴らしいじゃないか。
米を研ぎ、水を線まで入れ、40分〜50分待つ。
なんて趣深いんだ。この焦らしが大切なのである。パンにはこの焦らしが足りないのだ。
(朝、パンを1から作る人がいたら🙏)
最も朝食に必要なのは、焦らしなのかもしれない。お腹が空いた状態で炊飯器の蓋から出る水蒸気を嗅いだことがあるだろうか。

最近では、朝食の割合が米とパン半分半分になっている状況である。決して悪いことではない。
ただ、もう一度、日本人の本来の姿を想像してダイニングテーブルに向かってほしい。

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