自己紹介:自称警察史研究者

はじめまして。自称警察史研究者です。
大学での警察史研究にハマり、今後ここで思うことや論考を繰り広げたいと思います。

大学では歴史学を専攻し、警察について研究していました。卒業論文は、大正デモクラシー期の警察行政・外勤巡査の勤務実態を分析しました。

職業:今年から公務員。
趣味:古本屋巡り。卒論執筆後も「警察」という文字が入った本は欠かさず買ってしまう。

皆さんは警察に対してどのようなイメージを持っていますか?

少し古いですが、平成16年に行われた内閣府の調査、「警察に関する世論調査」を見てみましょう。

警察官に対するイメージとして、「良い印象」「どちらかと言えばいい印象」は55.6%、それに対し、「悪い印象」「どちらかと言えば悪い印象」は29.2%という結果となっていました。内訳で言えば、圧倒的に「どちらかと言えば良い」が44.2%と最も多い訳ですから、「悪くは無いし、まあいいんじゃんいか」程度で、完璧にいい印象というわけでもありません。

「良くも悪くも」的なイメージを持たれるそんな警察ですが、その警察に協力するかという問いには、次のような結果となっていました。

犯罪を見たり,悲鳴などを聞いたりした場合,警察に通報するか聞いたところ、「必ず通報する」と答えた者の割合が53.5%、「条件や場面によっては通報する」と答えた者の割合が41.1%、「通報しない」と答えた者の割合が1.7%となっています。
警察に「条件や場面によっては通報する」「通報しない」と答えた者(897人)に、通報しない理由を聞いたところ、「犯人の報復が怖いから」を挙げた者の割合が23.6%と最も高く、以下、「誰かが通報するから」(18.3%)「後々警察に話をするのが面倒だから」(14.7%)「自分とは関係ないから(関わりたくないから)」(13.5%)などの順となっていました。(出典:内閣府世論調査「治安に関する世論調査」2004年)

通報を躊躇う理由に、報復を恐れる一方、警察からの調書が長く、関わりたくないという理由が見られました。
近年の情勢を見ても、職務質問を拒否する動画が多く見られたり、巡回連絡を、プライバシーの侵害として、拒否するよう求める動画も挙げられたりしています。警察協力という従来の概念が変わってきているのは確かです。

正直なところ、生きている上で関わりたくは無いですよね。私の専門?とする歴史学でも同様なのです。警察の歴史ともなれば、特高警察が台頭し、閉鎖的で秘密主義というイメージがまとわりつき、正直研究者が少ないと言えます。
少数の理由には、史料が開示されないことにもありますが、研究する余地はまだまだあると思っています。

そんな意識のもと始めた警察史研究も、残るは口頭試問となったこの段階で、自分は研究を通して何をしたのか整理も兼ねて、ここに綴っていこうと思います。

次回は警察史研究の現状を、もう少し詳しくまとめていこうと思います。

コメントなど頂けたらありがたいです。

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