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《完結》 【シン・御伽草子】 第一巻「桃太郎」

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雲取山の桃太郎とシロ! 嵐山のエテ吉…! 役者は揃った! 桃太郎軍団、いざ、出陣!! 一話あたり3,000字。全十二話。通勤・通学に、激推し!
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#童話

【桃太郎】 第十二話「死闘(後編)」(最終話)

 ——気がついたら、暖かい布団に寝かされていたんだ。少年が一所懸命にぼくの背中をさすって…

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【桃太郎】 第十一話「死闘(前編)」

 ——もう勘づかれた!  シロとエテ吉は、大広間に着地したばかりであった。  御殿の扉が開…

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【桃太郎】 第十話「鬼ヶ島」

「あんたたちが、鬼ヶ島まで連れて行ってくれるんだな?」 「左様です。私どもが水先をご案内…

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【桃太郎】 第九話「満月と涙と……」

「いたい、いたいよう……!」 「こら! 観念せい!」  エテ吉は盗人を取り押さえた。  見…

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【桃太郎】 第四話「湯治場にて」

「どうした? 桃太郎」 「……」  柿珍念は、桃太郎と離れで布団を並べていた。  この日の…

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【桃太郎】 第三話「幼馴染」

「いけっ! シロ!」 「はいっ!」  桃太郎は、愛犬のシロに叫んだ。  獲物の鹿は、桃太郎…

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【桃太郎】 第二話「桃太郎」

 太陽が真上に来ていた。  夫婦は、十数年ぶりにまぐわっている。  自分たちに子供ができた。  しかも思いがけない出来事によって……。  だからというわけではないが、昂りを抑えきれない二人は、営みをはじめてしまった。  傍には着物に包まれた赤子が、気持ちよさそうに眠りに落ちている。  熊一は、早撃ちとして集落で名を馳せた。  早撃ち……。  あっさりと絶頂に達してしまうのだ。その代わりかどうかは定かではないが、回数をこなすことができた。  集落の者たちは、それを指して、彼