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《完結》 【シン・御伽草子】 第一巻「桃太郎」

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雲取山の桃太郎とシロ! 嵐山のエテ吉…! 役者は揃った! 桃太郎軍団、いざ、出陣!! 一話あたり3,000字。全十二話。通勤・通学に、激推し!
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記事一覧

【桃太郎】 第十二話「死闘(後編)」(最終話)

 ——気がついたら、暖かい布団に寝かされていたんだ。少年が一所懸命にぼくの背中をさすって…

箱庭師の部屋
8か月前
25

【桃太郎】 第十一話「死闘(前編)」

 ——もう勘づかれた!  シロとエテ吉は、大広間に着地したばかりであった。  御殿の扉が開…

箱庭師の部屋
8か月前
41

【桃太郎】 第十話「鬼ヶ島」

「あんたたちが、鬼ヶ島まで連れて行ってくれるんだな?」 「左様です。私どもが水先をご案内…

箱庭師の部屋
8か月前
34

【桃太郎】 第九話「満月と涙と……」

「いたい、いたいよう……!」 「こら! 観念せい!」  エテ吉は盗人を取り押さえた。  見…

箱庭師の部屋
8か月前
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【桃太郎】 第八話「出陣!」

 ——俺、鬼退治に行く……  そう桃太郎が言って五日経つ。  熊一もヨネも厳しく反対し、…

箱庭師の部屋
8か月前
25

【桃太郎】 第七話「鬼」

 ——月日は流れ……  桃太郎は、十四歳になっていた。  一回りも二回りも大きくなった桃…

箱庭師の部屋
8か月前
36

【桃太郎】 第六話「雲取山の夕べ」

「なぁ、桃」 「なんだ」 「帰った時、なんで小屋の外から爺さんたちを呼ぶねん? 中に入ってからでもええやろ」  桃太郎は、いつも小屋から間合いをとって「ただいま!」と叫ぶ。 「それはな、ばあちゃんがじいちゃんの腰を治している最中だからな。いきなり引き戸を開けたら驚くだろう」 「唐土(もろこし、中国)のあん摩です」 「いやアホか! お前らホンマに世間さまに目を向けて生きろや!」  あの絶叫、エテ吉も飽きるほど聞いている。  小屋で何が行われているか、猿でもわかるというもの。  

【桃太郎】 第五話「師弟」

「でっ、でかいっ……!」  桃太郎たちの前に立ちはだかったのは、雲をつくほどの巨体を揺ら…

箱庭師の部屋
8か月前
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【桃太郎】 第四話「湯治場にて」

「どうした? 桃太郎」 「……」  柿珍念は、桃太郎と離れで布団を並べていた。  この日の…

箱庭師の部屋
8か月前
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【桃太郎】 第三話「幼馴染」

「いけっ! シロ!」 「はいっ!」  桃太郎は、愛犬のシロに叫んだ。  獲物の鹿は、桃太郎…

箱庭師の部屋
8か月前
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【桃太郎】 第二話「桃太郎」

 太陽が真上に来ていた。  夫婦は、十数年ぶりにまぐわっている。  自分たちに子供ができ…

箱庭師の部屋
8か月前
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