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井上尚也VS Stephen Fulton Jr

 井上尚弥選手は実父である真吾さんの夢を背負っている。家族への愛と己の夢の為。「強くなる」親父と一緒に強くなる。そんな少年の決意が井上尚弥をここまで成長させ、尚弥という名前を世界に轟かせた。

2023年5月7日。井上尚也は新たなステージに突入する。スーパーバンタム級世界タイトルマッチ。井上尚弥Vs スティーブン・フルトンjr。

 「階級の壁」それは井上選手でも避けられない。「大きく長い」単純だがそれ故に対策は難しい。自分が小さくて短い立場になることは避けられない。減量を乗り越えれば、フルトンは体重をかなり戻して試合に臨むだろう。重要になるのは下半身。井上選手のスピードが鍵だ。フルトンのパンチが届かない距離から、踏込でジャブを狙うであろう井上選手が待ち構えて居るであろう現二団体統一王者であるスティーブン・フルトンの上を取り続けられるかどうかに掛かってくる。スピードで圧倒出来れば井上選手のオートマティック且つ感覚的なディフェンスが活きてくる。防御からカウンター、カウンターからフィニッシュまで決められるのが井上尚也の並外れた修練によるディフェンスだ。フルトン陣営は徹底的に井上選手を研究するだろう。井上尚也の戦い方には確かに型が存在するからだ。井上は野生的なスタイルも取れるが、それは本来の井上のスタイルではない。野生的に戦っても、それを支えているのは練習で培った反応速度と反射的で効果的な防御であることに変わりはない。カウンタースタイルの井上にパンチを与えることはフルトンでも難しい。今回の世界戦ではそういった井上の闘いを見れる可能性もある。今回の試合こそが井上尚也のパンチがスーパーバンタムで通用するかどうか試される舞台だからだ。もしフルトンが井上のパンチで倒れないとしたら。勝ちに徹する井上はポイント勝負に出るだろう。しかし私は井上選手のパンチはスーパーバンタムでも最高であると考えている。絶妙な刹那のタイミングから繰り出される井上選手の切れの良いパンチはフルトンの意識をも断ち切るだろう。例え私の予想が外れたとしても 主人公 井上尚弥の新たな闘いが観れるのは間違いない。最高の試合になることを期待しています。

井上尚弥 vs    Stephen Fulton Jr


追記
最高の試合になることを期待して書かせていただきました。ここまで読んで頂いた方に感謝いたします。ありがとうございました。

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