自民党は、国益のために対統一会見を世界に発信すべきだと思う理由

2022年8月12日、統一家庭連合の田中富広会長が、外国特派員協会で記者会見を開きました。
この会見の狂いっぷりについては既に書きましたが、特に質疑応答の場面で政治との関わり合いについて結構踏み込んだ発言があったのが印象的でした。田中会長の発言を以下、抜粋します。

むしろ私達から見れば、共産主義問題に対して明確に姿勢を持っている政治家の皆さんとは、ともにより良き国づくりに向かって手を合わせてきたと思っております。

8月10日田中会長の記者会見より

ならばこのコミュニズムとの対峙する姿勢とともに、私達は一緒に、よりよき国作りをしていきたいという志でおります

8月10日田中会長の記者会見より

その観点から言うと、自民党の議員の方々がより多く接点を持つことがあるんではないかと思いますが、自民党のみならずコミュニズムに明確な姿勢を示す議員の皆様とはそれぞれの場で関係性があったというふうに思います。

8月10日田中会長の記者会見より

上記の発言には、旧統一教会が日本政治に深く関わってきた自負と、これからも関わり続けたいという決意を感じます。

特に問題なのは、この会見が通訳を通じて外国へも発信されていることから、よく分からない外国人が見ると『日本の政権与党(自民党の保守層が長期間政権を担ってきた)って、カルト団体から公然と支援を受けて彼らが望む政策をしてきたし、それはこれからも変わらないのね」という風に感じるという点です。
こういった理解が広がるのは一日本人としてすごく恥ずかしいと思いますし、カルトと一緒に国作りをしていることが明らかになると、日本政府に対する海外からの信頼度が落ちる可能性もあります。明らかに国益が損なわれる状況だと思います。

しかもこの発言って自民党的にも本意ではないはずです。茂木幹事長は自民党と統一との組織的な関係はないと言っているし、福田達夫議員は統一が政策に与える影響はなかったと言っているし、何より岸田総理が政権として今後は統一との関わり合いを持たないようにすることを言っています。
自民党としては、「別に統一の影響で政策を決めたことはないし、今後は協力もしていかない」ということなのであれば、余計な誤解を解くためにもこの点を海外に向けてきちんと反論・発信すべきだと思います。

とにかく、日本が怪しげなカルト教団に支配されてる国だと海外から思われることは耐えがたいことなので、日本の国益を大事にする保守派の自分としては、海外に向けて統一の見解に反対する会見を自民党に行ってほしいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?