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お姉ちゃんの国際交流の話①

お姉ちゃんの1ヶ月ホームステイに関してSNSで呟いていたところ、たくさん質問をいただいたので、こちらでシェアしますね。
この記事の目的は「これがおすすめだよ!」ということではなく、「うちはこうでしたよ」ものですので!


お姉ちゃんの英語の習い事を検討したのは、小学校4年生のときでした。なぜそのタイミングなのかは覚えていないのですが、お姉ちゃんもちょうど興味を持ち始めたし、私も英語に触れることはいいことだよね、という程度で…気軽な感じです。

ちなみに私は英語は話せません。
学生時代一番好きな教科が英語で、卒業後に入社した会社が旅行会社だったこともあり、いろんな国に旅しました。海外一人旅の経験もあります。その時はもちろん英語を話していたわけですが、簡単な会話なのでそれなりには通じていました。その後、外資系企業に入社して仕事で英語を使うようになります。仕事となると日常会話とは違って難しい。専門用語も出てくるし、当時会計だった私の立場では、日本語でも説明が難しいような話を英語でする必要がありました。もちろん通訳をつけてもらっていましたが、細かい部分がなかなか伝わらないと言うか分かり合えないというか。だいぶ苦労しました。

会社から英語教室に通うお金として補助金が出たり、社内英語レッスンもありましたが、上達するどころがどんどん苦手になる…「正しく話さないといけない」と思えば思うほど、プレッシャーがかかってどんどん苦手に。一方で、車内には20代、30代になって独学で英語を学んでペラペラになっている人や、発音が日本語英語でもしっかりコミュニケーションしている人もたくさんいたので、「英語は小さな頃からやらせなくてはいけない」「発音はネイティブレベルじゃなきゃいけない」という考えは、今振り返ればこの頃の経験から、持たなくなったのだと思います。



ものすごい前置きが長くなってしまいましたが。


長女の教室は、いくつか検討して最終的に2つ残りました。
1つは英検を受けるところ。机に向かってプリントをして、家では英単語練習の宿題やワークがあります。
もう1つは今行っているところ。娘が通っているのは「ラボ・パーティ」というところです。ここは歌をうたったり、世界の名作や物語を英語で発表したり、合宿やイベントも盛んです。長女は当時を振り返り「ママに誘導されたのは、この時が最初で最後だね」と笑っていました。
そう、当初、娘はお勉強系の方を選んだのですが、私がラボを少しだけ推しました。その理由が5つあります(めちゃくちゃある!)


1つ目は、「動きながら学ぶ」スタイルだったこと。
モンテッソーリとも繋がりますが、小学生だった娘にはまだまだ「お勉強として習得してほしい」という気持ちよりも、「いろんな動きや体験を通して、楽しんでほしい」という思いがありました。ラボは歌やゲームがたくさんあります。体験に行った娘も最初は恥ずかしそうにしていたものの、何回か参加するうちに(ちょうどハロウィンの時期だったので、イベントにも参加させてもらいました)とても楽しんでいました。


2つ目は、「異年齢」であること。
ラボは全国にたくさんありますが、娘の所属するところは0歳から大学4年生までいました。物語を発表する際のクラス分けはざっくり小学6年生までのクラスと、中学生から大学生までのクラスに分けられているのですが、それ以外のイベントは一緒です。大学生が中心となって子どもたちだけでイベントを作り(テューターと呼ばれる先生のような存在は基本見守りに徹する)中学生や高校生が小さな子どもたちの面倒を見て…初めて見た時は本当に驚きました。みんなが主体的に参加していて、自分で考えて動く、できる人ができることをする、小さな人たちをみんなで面倒を見る。しかもイベントはとっても凝っていて、素晴らしいものでした。何より楽しそうな子どもたちの姿が印象的でした。

3つ目は、「対話型」であること。
イベントプログラムも、発表をする物語の決定も、全ては「話し合い」で決めます。大人が決定してやらせることもなければ、多数決で決めてしまうこともない。とことん話し合う。題材が決まった後、誰がなんの役割をするのか、どうやって進めていくのかも、すべて子どもたちだけで話し合います(年齢が低い子はテューターがサポートに入りますが、シニアクラスはほぼ子どもたちだけ)いろんな人がいますから、もちろん意見が分かれますし、考え方も、価値観も違います。その中で話し合って決めていくことは、私たち大人にも難しいことです。だからこそ、私は以前から今の学校にも、会社にも、もちろん家庭にも、もっと「対話」が必要だと感じていました。対話を通して考える力、選択する力、意見する力、譲ったり歩み寄ったりする力、つまりコミュニケーションを基盤として得られる力がたくさんあると思うからです。

4つ目は、合宿やイベントがあること。
自然合宿や、自分たちでつくりあげるイベントは、子どもたちを育てます。とくにラボの合宿は全国から集まってくるので新しい出会いがたくさんあります。この時期の子どもたちにとっては学校以外の世界を持つこと、自分の好きな世界を広げることも、大切なことだと考えていました。


5つ目は、いろんな物語に触れられること。
娘が大好きな絵本のお話はもちろん、世界の名作に英語で触れられるのは純粋に楽しそう!と思いました。お話の音声がとてもよく出来ていて、知らないお話でも聞いていてワクワクしました。ただ単語を覚える、ただ英検に向けて勉強をすることより魅力的に感じました。物語によっては日常会話に出てこない単語ばかりで、即使える英語ではないけれど、「面白そう」という動機からスタートできるのが、絵本好き・物語好きな娘にとっては合っていると思いました。
後日談ですが、入会後、「ガンピーさんのふなあそび」「不死身の9人兄弟」「スーホの白い馬」「不思議の国のアリス」「平知盛」「ジュリアス・シーザー」などなど、たくさんの物語に触れてきました。


そんなこんなで、良いと思った点が5つもあった!(びっくり)実際にはもっと細かく言うとテューターの人柄が素晴らしかった、パーティーの雰囲気が良かった、など、まだまだたくさんあります。最初で最後の誘導…をするだけの理由があったということですね。


随分長くなってしまったので、次に続きます!




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