星と熔岩

はっとした夜に撒いた
インクのように滲む狂気
異質なほど瞬く星が

やっと手にした未来
でも柵は既に壊れて
灰色に逆戻り

夜空は綺麗だけど
思うほど優しくないな
消えてしまった物

隠れた喪失と蒼

星だけが見てる
砕けた時代の魔法を
知れば知るほど忘れてく
灰色の熔岩のように

「君は幸せになれ」
でもどこに行けば幸せ?
電池切れだ時間も鼓動も無いぜ

星だけが見てる
砕けた時代の魔法を
見れば見るほど見られてる
深淵に灯る影
星だけが見てる
消えれぬこころの回廊
塗れば塗るほど薄れてく
瞬間さえ愛おしい

最後の存在の証明
また一つ夜が明けるだけの祈りへ

星だけが見てる
届かぬヒトの償いを
誰でもいいよ導いて
恐れることなど
星だけが見てる
終わらぬ日々の魔法を
放蕩
全ては元通り

これは3時くらいに書いたので暗い景色の歌詞ですね。実はあんまり解説することはなくて、商業用と言われればそうだなあという歌詞です(うちのギターの先生はそういった感じのことをおっしゃってたらしい。全くもってその通りです)。それよりも、とにかく世界観の構築だったり言葉遊びみたいなものに注力しました。タイトルから出来て、あとはサビ頭のフレーズ、Aメロ、Bメロという順番でできましたね〜。当時約ネバを読んでいたので全体的にその影響もある気がします。深淵に灯る影とかはあれですね、覗いてるやつです。灯る影という言い回しは気に入ってます。こころの回廊とかのフレーズは綾辻行人さんの「十角館の殺人」を参考にしました。ラスサビ前はナチスですね(「誰でも〜」のとこ)。あとは人間の願いは星から見れば些細なものですし、前時代の遺物とかに縋りがちな部分を歌ってます。永遠に生きるようなことを感じながら楽しいことをするけど、どんなに素晴らしいものも友達も家族も恋人も、いずれ死んで消えてしまうのが真理なのでは?なんてネガチブなことを言っています。でもメロディーとかにたっっっっっっくさんこだわりが詰まっているのでみんな聴いてね。

ホリエ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?