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ラメッシ・バルセカール(Ramesh S. Balsekar)と小坂井敏晶 (雑文①)

ラメッシ・バルセカール(Ramesh S. Balsekar)の教えを簡単に言うと、起こることすべては、自然法則にしたがっているということであり、人間を自然の一部、とみなすことである。 小坂井敏晶によると、近代では、神への信仰の代わりに、自由意志が信じられているが、それは、人間が、自然法則から分離しているという考えである。近代では、能力による格差は正当だと思われているが、能力も人格も、それらによって起こる努力も、外因の産物であり、内因はない。つまり、能力は、くじ引きである。で

    • 山口尚。哲学者の幾人かが自由意志や責任や主体の存在を否定し切らない理由のひとつについて――小坂井敏晶の『責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年)のひとつの指摘への手短な批判  

      (山口尚さんは、2024年1月いっぱいで、noteの記事を全部消してしまいました。多くの人に読まれて、一区切りがついたからそうです。そのさい、山口尚さんは、記事を保存したい人は、保存しておいてくださいと書いていたのですが、私は、これしか、保存してませんでした。コメント欄全文も付記しています。) 山口尚 2021年3月24日 17:22 小坂井敏晶の『責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年)は、規範の存在を前提した探求姿勢である「規範論」と規範の存在を前提せず純粋の社

    ラメッシ・バルセカール(Ramesh S. Balsekar)と小坂井敏晶 (雑文①)

    • 山口尚。哲学者の幾人かが自由意志や責任や主体の存在を否定し切らない理由のひとつについて――小坂井敏晶の『責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年)のひとつの指摘への手短な批判