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紋羽病で廃園寸前の桃園をバイケミ農法で再生したお話

バイケミ農業の果樹園への応用がある。果樹園への応用は鳥取の梨、神戸のぶどうなど実績があった。
これからお話しするのは、紋羽病で廃園寸前の桃園を再生させて、且つ糖度25度の味、色、大きさとも超一級品の画期的な桃の生産を実現したことである。

A農業法人は、紋羽病、腐乱病で廃園寸前の桃園を引きとった。その後バイケミ農法による病気の桃園の蘇生と再復活に取り組んだ。
結果から言うと、初年度に竹パウダー散布で新梢が出て回復の兆しが表れ、翌年には病気葉回復、やや小ぶりな試食用の桃の収穫が出来、この桃の味は抜群であり、3年目には本格販売の目途がつくことになった。4年目には本格販売に至った。

その後は、廃園桃園の再生が成り、成果等A法人代表の言葉である。

「バイケミ農法をやって、春になって暖かくなり、桃の蕾が膨らみ始めると、周りの桃に比べてこのバイケミ農法の桃が一番先に蕾が出る。他所を見ていると、他所は後から蕾を出してくるが、花は先に咲き始める。バイケミ農法の桃は先に蕾が出て、色がつく頃、他所はすでに花が咲いて、バイケミ農法の桃は咲かない。しかし段々他所の蕾より大きくなって咲き始める。後で咲いても、花が大きく色が濃い。咲いた花は他所は散っても散らずに咲き続ける。他所の花が散って実がなり始める頃、バイケミ農法の桃の花は散り始める。これはどうしてか判らない。

ある地元の古老の話として、いい桃が取れるのは、花の時期が長いからだという。「花の咲く時期が長いと必ず、良い、美味い桃が獲れるという昔からの言い伝えがある」そうだ。

こんなことが始まりの出来事であったが、これからが大変で、竹をまくが。摘果をどうするか、水をどうするか、など剪定でも10年の修業がいるというが、実際こうしなければいけないことが段々わかってきた。

桃の木が花を咲かせる期間を、長くさせる条件があるはずである。花が咲いて何日後にこういうことをやるかは、ある条件があるはずである。こういう形では肥料が足りないとか過剰とか、いわゆる新梢が伸びてきても、葉の大きさ、厚さ、枚数が新梢ごとに伸びが違う。決していい状態ばかりではない。桃は実の数を少なくして、大きくなるということは決して正しくない
確かにある程度の大きさにはなるが、木が喜んで実をつける数を減らすことは、本来は木に適量の実をつけないといけないのに、摘果すれば、養分を実以外の枝に回すことになり、その結果として実は決して美味しくならない。
こういうことを栽培者がわからないと駄目である。

農業マニュアルによる万能の作り方では、桃の木が喜び、木も元気になり、色もよく、味もよくの桃作りには到達できない。

バイケミ農法の話を聞いてこれは少し面白いぞと思う程度で、生半可の取り組みで簡単にいくものではない。

果樹の紋羽病や腐乱病の病気が治ることは大変なことである。
木の寿命が40年から50年続くという事であり、これだけでも大変な収量になる。植繊機を入れた農業をやって、日本の農業が復活できることが実感として判り、普通の農業とはとんでもない違いがあることが判った。」

原理原則のバイケミ理論と常に一定条件ではない自然との対話による実践と成果だしのために勉強こそが必要である。

果樹園においては、バイケミ農法による糖度の大幅アップなど全国的に多くの成果が出ています。
今ではバイケミ農法を実践している果樹園プロ農家さんが全国にたくさんいらっしゃいます。

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