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「農業は秋の収穫期が始まりである」


有機物の被覆による表土2~3cmの酸化層

農業の手本となる里山の自然生態では、植物の生命輪廻は秋の落ち葉が始まりである。

落ち葉は地表面の酸化層で微生物の腐蝕を受け、腐植になる。

自然界ではこの腐植のある酸化層に種子が落ちて次世代へと種が維持される。

種子は直接または鳥や風に運ばれて地上に落ち。条件(水分、温度、空気)が整ったら発芽する。

自然界では種子が勝手に地中にもぐり込むことはなく、特に肥料も与えられないし、病気にもならない。
毎年同じところに生えても連作障害など起きようもない。

すなわち自然の植物の生長には、この地表面2~3cmの酸化層が大切で、ここで自然エネルギーを吸収して生長していくのである。

酸化層は継続的に落ち葉や枯れ草の補給で腐植土に、言い換えれば肥沃土に生長していくが、肥沃土の自然界での生長は100年かかっても10cmのオーダーである。

植物の種子は酸化層で発芽、初根にて、酸化層で起きる生化学反応の生成物と、酸化層の有機物の特性を通して自然エネルギーを吸収する。

この工程には微生物が直接・間接的に関与しており、酸化層は微生物にも養分の供給と活動の場所を提供する。

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