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前回観たのは10年以上前でしょうか? 今敏作品は、めくるめく映像美にうっとりさせつつつつも「凡庸で退屈な現実をどう生きるか」のヒントが詰まっていて、同時に「闇落ちのない人生なんて! 闇(病み)最高!」という懐の深さが魅力です。日本のアングラ演劇の影響(唐十郎とか)も感じました。
「バラベント」(監督 グラウベル・ローシャ)1962年の作品で、それまでハリウッド的な作品が多かったブラジルのヌーヴェルヴァーグ。 因習と迷信に囚われた漁村に、都会から青年が戻ってくる。彼は貧困の原因である民間信仰から人々を救おうとするが…。 人間の不可解さと美しさを描く映像詩。