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麻雀65:偉業!アマ最強位連覇!!【最強戦20223#14】

玄人好みの雀風が揃った決勝卓

予選A〜D卓それぞれに見応えのある対局を勝ち抜いた4名によって、今年のアマチュア最強位を決定する。
右から
A卓勝ち上がり:杉谷さん
2着目の友さんの猛攻を我慢で凌ぎ、自身の親番で一気に抜き去った。我慢が光った対局。

B卓勝ち上がり:May Junkさん
東場に突き抜けられたところから、南場で差し切った。勝負所の見極めが光った対局。

C卓勝ち上がり:中山さん
最も競技麻雀らしい手役を狙った打ち筋。じっくりと手作りし一撃必殺で勝負をものにした。

D卓勝ち上がり:ももたんさん
昨年度のアマチュア最強位として、ディフェンディングでの出場。独特の戦略が奏功して連覇に期待がかかる。

決勝卓の4名は、守備よりの雀風が共通している。道中は手役を狙いつつ振込を極力回避しながら、高打点の一撃を狙う打ち筋。このため、前のめりでぶつかり合う展開は想像し難く、ヤミテンでの渋い攻め手が中心の戦いが想定された。

ももたんの強さ

ももたんの雀風は独特だ。
ヤミテンを基本にしながら、相手の勝負手をかわす、出アガリを中心に据えた打ち筋にみえた。
この戦略は相手の機先を制することができた時に強みを発揮する。一方で、リーチでの攻め手に比べヤミテン基本の麻雀は打点が低く、決まり手になりにくいのが弱点。
しかし、この日のももたんには手牌がついてきていた。圧倒的速度の手牌やドラが内蔵された手牌など、弱点が顕在化せず強みのみが活きる形の手格好ばかり。これだけの手材料であれば、ももたんの基本戦略は常勝であろう。

一見すると、ヤミテンでアガリを拾う麻雀は華やかさに欠け、リーチリーチで攻めるダイナミックな麻雀に魅力を感じがち。しかし、ヤミテン麻雀で好成績を収めるのは並大抵ではない。打点が低く接戦となる展開になりがちなため、相手との距離感や手牌読みに優れ、押し引きのバランスをしっかり保たないと、トップを取り切ることはできない。

トップにしか価値のない最強戦ルール。ももたんの雀風は決して最強戦ルールに最適とは言い難い。それでもなお、アマチュア最強位を連覇する偉業を納めた。ももたんはもはやアマチュアの域を超えた打ち手といえる。

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