ロサンゼルス生活91日目

ロサンゼルスは今日も夏模様。

昨日の夜は助六寿司とちらし寿司を食べた。頂きものである。助六のいなりは日本のものとほとんど変わらなかった。まったく同じ味がした。太巻きとちらしは若干違う感じもしたがそれでも美味しかった。そうなのである。こちらのジャパニーズフードは基本的にどれも美味しいのである。

明日は夕方から出掛けることになっている。盆踊りの練習である。私も踊りの練習はもちろんする。しかしそれよりも私のギターと歌を踊りに合わせに行くという意味合いの方が強い。皆さんの踊りを見ながら私の歌とギターも調整することにしよう。太鼓の方も一緒に演奏してくださるとのことなのだが、明日は来るのだろうか。事前に一度くらいは音を合わせておきたいものである。

その練習会に食事を持っていくことになっている。明日は鶏のから揚げでも作ってみようかと思っている。午前中にあるサンタモニカカレッジの授業の後に、スーパーで買い物をしてこよう。

昨夜は久し振りに映画を観た。『マイ・レフト・フット』。1989年製作。主演のダニエル・デイ=ルイスはこの作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。クリスティ・ブラウンという脳性麻痺の男性が主役。実在の人物。彼は左足以外を動かすことができない。しかし絵や文章の才能を持ち、左足一本で素晴らしい作品を多数生み出す。

クリスティという男は皮肉屋として描かれている。体は不自由かもしれないが、精神は自由であり、そしてとても強い。だからだろう。あまり可哀そうだという感想は抱かない。現代日本で言えば、乙武さんなどが近いのではないだろうか。普通に周囲とコミュニケートをして、兄弟や仲間とちょっと悪いことだってする。普通に恋もして、普通に失恋だってする。

ハンディキャップなんて関係ないんだろうなと私は思った。肉体にハンデがある場合、それは分かりやすいハンデとして、自分にも周囲にも認識される。しかし誰だって多かれ少なかれハンデを抱えている。それが表面上は見えづらい場合が多いだけである。つまり多かろうが少なかろうが、分かりやすかろうが分かりにくかろうが、ハンデは誰にでもある。

問題はそれとの本人の向き合い方次第ではないかということ。そして周囲の人に恵まれるかということ。そういうことなのではないかと思う。いやちょっと乱暴すぎるだろうか。こんなことを声高に世間い言うと反発が起きるのだろうか。お前なんかに何が分かるのかと。確かにその通り。いやだがしかし、私にはそっちの方が答えに近いような気がしてならない。

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