見出し画像

頭蓋仙骨療法って何に効くの?

頭蓋仙骨療法って何がそんなに凄いの?

私の施術では、自律神経の働きを促す目的でオステオパシー施術を取り入れておりますが、中でも頭蓋仙骨療法は重要視しております。

この頭蓋仙骨療法とは、精神面と肉体面の緊張を解放し、

人の体に本来備わっている生命エネルギー、治癒力、ホメオスタシスを高めていく手法です。

全身を優しいタッチで血液、リンパ、脳脊髄液の流れを整えていきます。

脳脊髄液は、中枢神経の周囲を流れており、脳室やくも膜、軟膜の間にあるくも膜下腔に存在します。

また中枢神経の保護、養分の供給、神経組織のクッションの役目を担っております。

この脳脊髄液が全身を巡ることで自律神経系や体内の分泌ホルモンに働きかけ、抑うつ症状や自律神経の乱れからくる不眠、胃腸障害、生理不順、冷え性などの様々な不調を調整します。

子供の施術にも有効?




また、コミュニケーションがうまくとれない、人と目が合わせられないなどの自閉傾向のお子様、

落ち着きがなく、じっとしていられない、集中力を要する作業が難しいなどの発達障害のお子様の施術としても注目されている方法です。

発達に問題のあるお子様は、呼吸が浅く、また姿勢に関連する筋肉も弱化傾向であるため、異様に背中が丸かったり、姿勢に問題を抱える方が多いです。

呼吸が浅く姿勢が悪いという事は、血液、リンパ、脳脊髄液の流れも悪くなり、さらなる状況の悪化を招く恐れがあります。

当院では、不登校のお子様やダウン症や18トリソミーなどの先天性の障害をお持ちのお子様も施術実績があります。

頭蓋仙骨療法を受けてから集中力が上がった、すぐにキレてしまうことがなくなったとの報告は、私の臨床経験でも他のオステオパシーのブログを読んでいても、よく目撃される現象です。

※ここでは、頭蓋オステオパシーも頭蓋仙骨療法も便宜上同じ意味のように書かせていただいております。多くの人に読んでいただきたいからです。
私自身、普段の施術ではしっかりと使い分けております。

頭蓋仙骨療法は隠れた不調を解決する?


海外を含め多くの方が頭蓋仙骨療法の恩恵を受けておりますが、施術を受けた後は人それぞれ体の変化が出現し、長期的にはライフスタイルを変えることもあります。

変化はすぐに現れる方、数日経って変化が現れる方、また施術直後や施術中にも脱力感が生じる場合もあります。

これは溜まっていた潜在的トラウマのエネルギーが一気に表面化したりするために起こるといわれています。

この体の変容は、患者様が治療を必要としている体であったという証拠でもあります。

自分にはトラウマがない、特に体の不調は無いはず、

でも、なんとなく満たされないという方は、このパターンに当てはまることが多いです。

ぜひ、施術を受けた方が良い人

①自律神経の乱れに起因するあらゆる症状

 ・動悸 ・呼吸が浅い ・疲れやすい ・イライラ 

 ・抑うつ ・食欲不振 ・不眠(眠れない、眠りが浅い)

②生理前の体調不良、産後の体調調整

③交通トラブルや怪我、人間関係での軋轢からくる個人的ショックやトラウマ、大切な人との死別など

④他者との意思疎通や過活動などの発達の問題

⑤人間関係での疲弊

⑥大きな重圧に直面している方、決断に迫られている局面

⑦精神的な成長のため

頭蓋仙骨療法は実際どんなことするの?


体には頭からつま先まで「気」の流れが、常に存在しています。
いわゆる生命エネルギーのことです。

そのエネルギーによって、頭蓋骨にわずかな動きが起こり、脳脊髄液が頭から骨盤まで巡っていきます。

脳脊髄液の役割として、脳と脊髄という中枢神経を外部の衝撃や細菌から守ったり、栄養分や分泌ホルモンの運搬に関わる役割をします。

この脳脊髄液の流れがどこかで詰まってしまうと自律神経の正常な働きが低下していきます。

これが原因不明のあらゆる不調につながっていくのです。

原因不明という言い方は少し大げさですが、何事も原因はしっかりあるんですね。

この脳脊髄液の滞りは、強いストレスや、強い緊張感不安感で生じてきます。

頭蓋仙骨療法とは、そのような方に対して頭部を軽いタッチで操作(厳密には患者様の組織の動きについていきながら引かれる方向に持っていく、など)

して頭蓋骨の微細な動きを調整していきます。

このことで、硬膜の動きの改善から脳脊髄液の流れを正常に近づけることを目指します。

これが患者様にとって本来の生き方をしていくきっかけにつながっていきます。

これでもとても短く説明しました。

実際には、以下の10ステッププロトコールと呼ばれる流れに沿って施術をしていきます。

10ステッププロトコール

施術は原則として全身の評価・治療を網羅できる「10ステッププロトコール」という世界基準に沿った順序で実施しますが、個々の需要や必要性に応じて、順序の変更やメニューの差し替えを実施します。

評価、リスニング、四肢などプロトコール以外の施術も以下に詳しく説明します。

【10ステッププロトコール】

①静止点誘導(CV 4)

② 隔膜施術
骨盤隔膜
横隔膜
胸郭入口
舌骨
環椎後頭関節

③骨盤施術
腰仙関節
仙腸関節

④硬膜管の施術
硬膜間リリース
硬膜管ロッキング
硬膜管グライド

⑤前頭骨リフト

⑥頭頂骨リフト

⑦蝶形骨の施術
頭蓋病変へのアプローチ
加圧、減圧

⑧側頭骨の施術
乳突縫合のリリース
イヤープル
回旋運動の促し
動きの同期化

⑨顎関節の施術
減圧、加圧
必要に応じで顎の靭帯、筋肉のファシリテーション

⑩静止点誘導(CV 4)

実際には毎回これを行っているわけではありません、ただ初回の方には概ねこのプロトコールに沿って行っていきます。

中には、肋骨の動きが異常に悪く、呼吸が浅かったり、膝関節の硬さから仙骨を介して硬膜の動きを阻害しているケースもあるので、部分的な施術も併用して行う場合もあります。

それは、個人個人で全く体の状況が違うからです。

【さらに詳しくはこちらの記事で↓】
安城の整体ひだまりケア 頭蓋仙骨療法のコラム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?