【投資の参考書⁈】四季報って何?
みなさんは『四季報』という本はご存知でしょうか?
本屋さんに行くと販売されている分厚い本で、赤や青の表紙が目印です。
中を開くと細かく様々な企業に関する情報が掲載されています。
今回は『四季報』についてクローズアップします!
四季報とは?
四季報(しきほう)は、ここでは会社四季報を取り上げます。競馬にも四季報がありますが、そちらに関しては取り上げませんのでご了承下さい。
四季報は上場企業の情報を網羅している本です。財務情報や株価のチャート、業績推移といった投資に役立つ情報だけでなく、取引先情報や役員の情報まで掲載されている、いわば『企業の辞典』とも言えます。
創刊はなんと1936年で太平洋戦争中も続いてきた歴史があります!戦時中も途切れなかったというのは凄いですよね!
上場企業と聞くと大手企業ばかり載っているイメージですが、そうではありません。
大手企業だけでなく、若い企業に低迷している企業、逆に高成長している企業も網羅しています。
このような全上場企業を網羅している情報誌は世界を見渡しても日本の四季報しかありません。
投資家も愛読している人は多く、参考書のような感じで活用している人もいます。
また、企業研究のため就職活動中の学生時代も読んでいたという人もいるかもしれませんね!
投資家が読む理由①:情報量
なぜ投資家には四季報を読んでいる人が多いのでしょう?
ご存知のように今はネットが普及していますから、あんなに分厚い辞書のような本を読む必要はないように感じます。
しかし、それでも支持されている理由があります。
それは圧倒的な情報量です!
実は、四季報の掲載企業一つ一つに担当記者がいるのです。
以前、このブログでも少し触れましたが、投資のプロであるトレーダーや経済アナリストには得意分野があります。
そのため、一人でカバーできる範囲には限界があります。どんなにベテランでも四季報レベルの企業数と情報量をカバーすることは不可能でしょう。
実際、営業担当として証券会社にいたときでさえ、四季報は管理職から新人までほぼ全員が一冊持って常に読んでいました。
現場では、『プロに聞くより四季報』なのです。
投資家が読む理由②:読者が多い
そして投資家が読むもう一つの理由は、投資家の読者が多いということです。
つまり、周りの投資家も読んでいるということですね。
読んでいる投資家が多いということは、どのようなことが起こるのでしょう?
以前にも書きましたが、相場は需要と供給のバランスで成り立っています。
四季報には業績の上方修正の情報が掲載されています。
読んでいる投資家が多いということは、その情報を得ている投資家が多く、その情報をもとに株を購入する投資家も多くなります。
買う人が多くなれば、必然的に株価は上がりますよね?
シェアが多いことで、読者たちの動きが値段を動かしてしまうこともあり得るのです。
情報に触れることは大切
いかがでしたか?実物を見ると、ボリューミーで文字も細かいため、目にした瞬間に読むのをためらってしまうのですが…
それでもこの情報量は他の手段では手に入らないでしょう。
ネットと違って、自分が探していなかった情報もページをめくれば触れることができます。
思わぬところで発見があるかもしれません。
膨大な情報は全てを読む必要はないのです。
自分の欲しい情報の入手とプラスαの思いがけなかった情報との出会い。
それが四季報の使い方とも言えるかもしれませんね!
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