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【わかっていてもついやってしまう⁈】『合理的』って難しい!

 人間は目で見てものごとを判断します。もちろん、目に見えるものが全てとは限りませんし、見ても人それぞれ捉え方が異なります。中には見えていても間違えることがありますよね?

 AとB2つの選択で明らかにAの方が合理的なのになぜかBを選んでしまう…そんなことも投資の世界では多々あるのです。
 想像以上に『合理的』な選択は難しいのです!

人間は合理的ではない!

 『まさか自分が見間違えるなんて有り得ないよ!』と誰でも思いがちですが、日常でも錯覚が起こります。

 例えばそれまで何とも思わなかった異性に恋心を抱いてしまうと、素敵に見えてきたりしませんか?

 人間は見聞きしたことを頭で理解しようとする際にしばしば『間違い』を犯してしまう生き物なのです。

 最近は食品添加物に注目が集まり無添加の食品がクローズアップされがちですが、添加物ばかりが悪い訳ではありませんよね?むしろ無添加になったことで、食中毒になってしまったりと添加物が入っていることによる健康リスクよりも無添加による健康リスクの方が高かったりしますね…

 また、お金の話題でいえば現代では医療の進歩により以前に比べて病気や怪我による入院日数は減ってきているのですが、それでも私達は健康リスクを煽られると必要以上に生命保険や医療保険に入ってしまいますよね?特約まで付けていたりしますよね?

あなたはどちらを選びますか?

 さて、今すぐ100万円貰えるAの選択肢と2年後に200万円貰えるBの選択肢があるとしましょう。

 あなたはどちらを選びますか?

 おそらく多くの方が『A』の今すぐ100万円貰える方を選択するのではないでしょうか?

 しかし、落ち着いて考えてみましょう。

 たしかに来年までに事故で死んでしまうかもしれません。もしかしたら、明日テロが起きて巻き込まれるかもしれません。

 ですが、それはどれくらいの確率で起こると思いますか?
 おそらくそのようなことが起こる確率は極めて低いでしょう。それに、わずか2年で金額が倍になる運用方法などありません。
 
ですから、『合理的』という目線で見ればBの選択肢の方が上でしょう。

 人間は直感的に合理的ではない選択肢を選んでしまうのですね!

わかっているけど…できない!

 みなさん大好きな宝くじはご存じのように一等の当選確率は0.001%ほどと言われています。その売り上げは半分以上が自治体が持っていきます。

 先ほども出てきた『合理的』に考えれば、そのような分が悪いギャンブルなど誰もしないでしょう。しかし、売り場には行列ができます。

 そして、宝くじの一等の確率よりも低い航空機事故に遭遇することに備えて保険に入る人もいますね。事故に遭わない確率の方が圧倒的に高いはずですから、保険など入らずに事故に遭わない方にかければいいのですが…

 癌になる確率が上がるとわかっているのに『自分は大丈夫』と思って決して低くない方にかけて禁煙しない人も多いですよね。

 このように『わかっていても行動できない』ということが起こり得るのです。

やはり『感情』が重要!

 先ほどAかBか選択肢の話がありましたが、人間は『利得領域』では安全策を取りがちです。

 一方で『損失領域』では一か八かのギャンブルに出てしまいがちなのです。

 株の取引でも、利益が出たらすぐに売って『利益確定』してしまい、逆に損が出ると『上がるまで待とう』と手放さずにいつまでも持ち続けてしまい、『損切り』が出来ないままの人をよく見ます。本当ならば、損はなるべく小さなうちに食い止めなければなりません。

 投資は売却が難しいと以前書きましたが、やはり『感情』が判断に待ったをかけてしまうのですね!

 感情は大切なものですが、投資に関して言えば時には感情を無視して行うことも大切なんですね!

 結局、それが1番難しいんですけどね…

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