その日は突然やってきた!

20XX年の秋、金曜日の午前10時頃だったと思う。

同棲していた相方を見送って、二度寝しようとベッドに戻った。10分後くらいだっただろうか?チャイムが鳴った。

「(相方が)何か忘れ物でもしたかな?」と思いインターフォンを取ると「引越しの挨拶に来ましたぁ~。」と若い女性の声がした。
我が家は今どき珍しく、モニター付きインターフォンではない。相手の顔は見えないのだ。

でも、おかしいなと少し思った。
我が家はマンションなのだが、引越し作業がある場合、ロビーの掲示板に「〇月〇日 〇時から〇階で引越し作業があります。」と事前に告知されるのだ。
「見落としたか?」それぐらいにしか思わず玄関に向かった。

ドアを開けるとそこにはマッチョな男が3人と、後ろに若い女性が2人立っていた。心なしか女性の顔は申し訳なさそうに見えた。

マッチョA「〇〇警察の者だけど、何で来たか分かるよね?」一瞬で理解した。
私は自慢じゃないが、大麻以外の事で警察のお世話になるような真似はしていない。
全身の血の気が引いて、膝がガクガクと震えた。何と返事をしたのか覚えていないが、マッチョ達に取り囲まれながらリビングへと向かった。女性達は後から着いて来たようだ。

動揺を隠しきれず、吃りながら「あっあのっ!こっこれってテレビに、あのあのっ!んんんっ!ニュースに出ますかっ?かっか顔も名前も出ますかっ?」と聞くとマッチョAは笑いながら優しく「大丈夫だから落ち着いて‪w出ないから‪w」と答えてくれた。
「何だ、マトリって優しいじゃん?」と思ったのも束の間、マッチョB(1番ガタイが良い)が鋭い目付きで私の目をじっと見つめながら「物、あるよね?全部出して。スマホもパスワード解除して渡して。早くね。」と言った。
マッチョAは少しヤンチャそうなイケメン、マッチョCはおとなしそう、マッチョBはフレーム無しの四角い眼鏡でいかつい顔をしており「ヤクザ映画から出てきたんじゃないの?」と思った。

ちなみに服装はマッチョAがダウンベストにダメージデニムで今どきの若者風、マッチョCはダウンにチノパン、マッチョBはコートの下はジレ付きのスーツでピチピチのパンツに尖った革靴を履いていた。
女性達は何故か2人共「丁寧な暮らし」や「無印良品」「UNIQLO」を連想させるようなシンプルな服装に黒髪(ダークブラウンか?)を一つ結びにしていた。
新人には規則とかがあるんだろうか?新人かは分からないが。

物を出す前後か、玄関で言われたのか正確には覚えていないが「〇年〇月〇日 10時10分、あなたを麻薬取締法違反の罪で逮捕します。」と告げられた。
「人生オワタ\(^o^)/」と思ったが、割りと波乱万丈に生きてきたので「まぁ、なんくるないさぁ~♪」と自分を励ますくらいしかメンタルを保つ方法はなかった。

スマホを渡し、出した物(大麻や喫煙具)を1つづつテーブルに並べ、そこに小さな紙に数字(アルファベットだったか?)が書いた紙が置かれ、1つづつ「これはあなたの?これは何?指さしてね。」とマッチョAに言われ「これは私のです。大麻、喫煙具・・・」と答えていると、今まで何も喋らず何もせずだったマッチョCが無言で写真を撮り始めた。
私はその時たまたま仕事が三連休だったので、3日シャワーに入っておらずスウェット姿だったので何だか恥ずかしかった。
この時に確か、大麻を専用のキットに入れて大麻成分が出るか調べて「はい、反応出たね~。」と言われたのか?いや、先にキットで物を調べて反応が出たから「逮捕」と言われたのか?
当時はこの数秒なのか数分なのかが目まぐるしくてよく覚えていない事ばかりだ。

その時、突然部屋中に「ぐぅ~きゅるる・・・」と音が響いた。
私の腹の音だ。ちなみに空腹ではなく、緊張から腹が緩くなったのだ。
「すみません、あの、便所行かせてもらって良いですか?」と優しいマッチョAに聞くと、いかついマッチョBが「早くね。」と答えた。
「お前には聞いてねぇよ!」と思ったがもちろん言わない。

実は私は女なのだか、便所には女性2人が着いて来た。ドアは開け放した状態でなければならないと言われ心で泣いた。
女性Aに「すいません、あの、私便所の時いつも煙草吸うんですけど、良いですか?」と聞くと困った顔をして女性Bに耳打ちし、女性Bがリビングのマッチョ達に確認すると、マッチョAの声で「良いよ~!しばらく吸えなくなるからね~!」と言われ半泣きで煙草を吸いながら排泄した。
「しばらく吸えない=何年も刑務所?」と言う気持ちと、排泄シーンを初めて人様に見られると言う屈辱のダブルで泣けた。
どうせならと思い、リビングに戻ってからも「しばらく吸えないなら家出るまで吸って良いですか?」とマッチョAに聞くと、チラリとマッチョBを見てから「あ~、じゃあ良いよ。」と許可がおりたので何本も吸った。
少し気持ちが大きくなり「3日シャワーしてないんで、行く前にシャワー入っても良いですか?」と、「女性達なら気持ち分かってくれるかも!」と期待を込めつつ聞いたらマッチョBに「駄目。」と一言だけ言われた。でさぁね。

ガサ入れのイメージは、自分(私)からドアを開けなくても早朝から怒号とともに勝手に入って来ると思っていたし勝手に家探しされると思ったが、チャイムを鳴らし偽名(引越しの挨拶)を名乗り、物は自分から出させるのか!と、ドラマや映画の世界とは必ずしも一致しないのだと知った。(他の経験者の方はどうなのか分からないが。)

しばらくして、マッチョCがどこかに連絡して、手錠(いつ掛けられたか覚えていない。でも便所の時はしていなかった。)をした上に更に「パンツ」と呼ばれる(業界用語?)手錠を隠す為のマジックテープ付きの布を被され、腰にベルトを巻かれて大き目なバンに乗せられた。
たまに街で見かける護送車じゃない事にホッとした。相方は私が逮捕されてもしばらく住み続けるだろうから、私のせいで相方が近所から好奇な目で見られるのは嫌だった。
なら、最初から大麻に手を出すなと言う話なのだが・・・。

バンの中ではマッチョCが運転、女性2人は私の前、後部座席の私の両サイドにはマッチョABである。
マッチョAはガチガチに緊張している私に世間話を振ってくれるが、マッチョBからは鋭い眼差しを感じて(いる気がして)ずっとマッチョAの方を向いて座っていたら、車酔いをした。
車酔い+また腹が痛くなりマッチョAに告げると「あと30分我慢してね?」と優しく微笑まれたので何とか我慢出来た。
ここでマッチョBに「甘ったれんな!」と言われていたら吐いて漏らしていたに違いない。

私が護送されたのは、地元ではない警察署だった。
何で無駄に遠くの警察署に連れて行かれるのかその時は意味が分からなかった。
だが、このあと警察署で取り調べを受けるうちに分かっていくのである。


※文章が苦手な上に、長文になってしまい申し訳ないです。続きは気長に書いていきます。

犯罪を助長するつもりはないので、今後入手方法や経路etcを詳しく書くつもりはありませんし、仮に入手方法や経路を見つけたとしても絶対お勧めしません。

使用感etcの正直な感想も載せる予定でいますが、一個人の感想ですし、日本は違法国!

やりたい方は合法国に行きましょう!


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