統計検定準1級について語る
はじめに
この度、統計検定準1級に合格することができたので、どのような対策をしたのか、合格するまでにどのくらいの期間がかかったのかなどをまとめる。
1. 統計検定準1級受験までの準備と勉強方法
出題範囲
統計検定準1級の出題範囲は下のサイトで確認ができる。
確認してもらえらば分かるが範囲が膨大であり、対策にはかなりの時間がかかると思っておいた方がよい。
勉強方法
私は初め、参考書を買うお金をケチるために出題範囲を上から順に検索して、調べて学習していた。しかし、あまりに勉強のペースが上がらず半月で断念。あきらめて参考書を買った。
私が使用した参考書は「日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック」である。
統計学実践ワークブックは統計検定準1級の範囲が網羅的にまとめてあるだけでなく、例題、演習問題が豊富である。そのため、統計検定準1級を対策をするための参考書としてまず挙げられるのがこの本であろう。
この参考書は非常に良いものであるが、統計検定2級合格者がこの本を使って準1級合格を目指すとき、いくつかのハードルがある。
大きすぎる行間
しれっと出てくる線形代数(行列)
まだ学んでいない知識を使って書かれる模範解答
これらのハードルを乗り越えながら、後から見返せるように自分なりに学習内容を整理し、勉強を進めた。進める必要があるため1週目を終わらせるのに4.5カ月かかってしまった。
当然のようにこの本単体では理解できない部分も多いので、検索しながら理解していった。
参考にしたサイトをいくつか紹介する。
1週目が終わったタイミングで2021年6月の過去問を解いた。
結果は4割ちょっと。
1週目の主な成果は
問題文の意味が分かるようになった
出題範囲の概観がつかめた
合格点である6割までの距離感がつかめた
である。
2週目は1週目にある程度理解しているため、理解が浅い部分に焦点を当てて学習した。半月で2週目は終了。
このタイミングで申し込みをした。
このあとは2週間、ネット上に挙がっている過去問と統計学実践ワークブックの例題、演習問題をひたすらに解いた。
2. 受験の結果と振り返り
結果
実際に受験をしての結果は、次のような結果になった。
$$
\begin{array}{|c|c|}\hline
\text{セクション} & \text{正答率}\\ \hline
\text{確率と確率分布} & \text{100\%} \\ \hline
\text{統計的推測} & \text{100\%} \\ \hline
\text{多変量解析法} & \text{28\%} \\ \hline
\text{種々の応用} & \text{85\%} \\ \hline
\text{計} & \text{75\%} \\ \hline
\end{array}
$$
多変量解析法はどうした?という感じですが、合格したので良しです。
問題を解いていて感じたことは、以下の通り。
統計学実践ワークブックや過去問で見たことがあるような問題がいくつか出る
過去問同様、出しやすい問題が出ていた
2021年6月の過去問より易しかった
統計学実践ワークブックが完璧に分かる人はおそらく満点が取れる
90分のうち75分ですべてを解き終え、残りの15分で見直し。その間に2問ほど間違いを発見した。油断は禁物である。
振り返り
合格までに半年かかってしまった。そのうちの4.5カ月は統計学実践ワークブックに書かれている内容の理解に使用した。受験料がもったいなく感じ、合格する自信がついてから受験をしたが、最短での合格を目指すのであれば、3カ月たった段階で1回受験してもよかったと思う。CBTでの問題のレベルや出題傾向がつかめ、4カ月ぐらいで合格できたのではないかと思う。
最後に
統計検定準1級を学ぶときに、自分用にまとめた資料をNoteにアップしていこうと思う。だれかの参考になればうれしく思う。
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