「いっぱい食べる一人っ子」を愛さないでほしかった

一人っ子だからそれは。
たくさん食べると、祖父母にも両親にも喜ばれた。褒められた。クソ喜ばれた。もうお腹いっぱいであっても、一人っ子の自分は、自分が一人でとにかく腹いっぱい、幸せそうにたくさん食べなくてはいけなかった。なぜなら「もりもり食べると周囲の大人が喜び、そうではないと見ている大人が失望するから」一人っ子にとって大人の失望は恐怖だったから。
この年令になっても、未だ完全にとくことができない強力な呪いだ。
可能な限り腹いっぱい、嬉しそうに、幸せそうに、喜んで食べなければ私は「ならなかった」。飢える苦しみよりある意味グロだろ。
親は私の体が完全にぶっ壊れるまで、私がキャパを超えて腹いっぱい食うととにかく喜んだ。
いっぱい食う子供を見る。イコール、平和で健やかで幸福であることの象徴なのだ。
他に家庭に平和を見出す手段を思いつかないのである。
クソでしかない。
それにより散々太らされ病気になり、体調をアホほど崩しまくってきたが、子供に詰め込ませるように食わせるのは自分らの気持ちのよろしい愛情表現であり、結果子供がむやみに太ったり体調を崩すのは自分らのせいではなく、あくまでも子供の自己管理能力不足のせいなのである。
あほやろ。お前らがかけた最大の呪いのひとつだよ。
父は未だに、飼っている猫が欲しがったら欲しがっただけ飯を食わせる。
結果猫は太る。ほったからしなんで運動もさせない。もちろん病気になる。
一匹は成人病にされ殺された。
父は動物の保護活動に夢中である。
クソすぎだろ。

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