さよならNHK党


残念ながらNHK党(政女党)はもうすぐ終焉を迎える事になりそうですね。今後N党から新たな議員が誕生する事はないでしょう。何故こうなってしまったのか?

立花さんという人は、基本的に政治そのものにはあまり関心がなく、NHK問題や自分の面白いと思った事案以外の政治問題について語る事は殆どない。それでいて日々誰かを攻撃し、ひたすら喧嘩や裁判に明け暮れるのが活動のメインなのですから、党に集まる候補者や支持者もまた基本的に政治そのものにはあまり関心がなく、政治への知識や情報量、思想信条に乏しい人達ばかり。さとうさんや浜田さんを除いて…。

NHK党の支持者は、党の政策というより立花さんのカリスマ性やエンタメ性に惹かれている人が殆どですから、浜田さんが取り組んでいる事すら、支持者、そして立花さん自身も理解していないようですし。寧ろ浜田さんを正しく評価しているのは、N党支持者よりも参政党などの他党の支持者に多く見受けられます。

「政治に無関心な層の支持と票を掘り起こす」という立花さんの方針を間違いとは思いませんが、それはつまり「政治に強い関心を持つ層の票を放棄する」という事になりますし、N党が人材に乏しく、政党として成長、拡大しない理由もそこにあります。

もっとも立花さんは、奇策やエンタメ性を武器に選挙に挑んで「政党を維持する」事に注力するばかりで、「国の為に有益な能力の高い政治家を多く排出する」という意志や戦略はありませんでしたから。

国政政党ならば「総理大臣になりうる人材」を発掘、育成、排出すべきかと思いますが、立花さんにその意識はない。立花さん自身がそもそも政治に関心がない為に寧ろ、情熱とプライドを持って真剣に政治に取り組む者への「煙たさ」や「苦手意識」のようなものさえ見え隠れしていました。

政治家として有望な人材を排出するよりも、ガーシーや、有名YouTuber、女性アイドルなどでの話題性や「バズり」を殊更に追求していたのですから、本気でこの国を変えたいとか、日本の現状を憂う政治家、そして支持者はなかなかN党に寄り付きませんし、来たとしても離れていきます。丸山さんがN党に「居着く」つもりがないのも当然でしょう。

浜田さんや、さとうさんがN党に居る理由、「自由な活動や発言が出来るから」というのは物凄く頷けます。本気で政治を志す人ほど既存政党ではチカラを発揮出来ないし窮屈でしょう。というかやりたい事が何も出来ないでしょうから。

しかし残念なことに、浜田さん、さとうさんという貴重な人材が居る幸運を、立花さんとN党は活かしきれない。そこに立花さんの限界がある。現実的に、今後も立花さんを党の顔とし、彼に舵取りを託している限りは、二度とN党から国会議員は産まれないでしょうし、このままなら間もなくNHK党は終焉を迎えるでしょう。

今後の選挙でも江頭さんやヒカルさんなどにアプローチする予定のようですが、「ガーシー2号」という黒いレッテルを貼られるのが確実である事から、有名人のスカウトも不発に終わるでしょうし、浜田さんとてN党(政女党?)公認である以上次の選挙に落選するでしょう。

今後立花さんが大津さんとの争いから身を引いて出直しを図ったとしても、再び国政政党に返り咲くのは極めて厳しい。世間の立花さんやN党へのイメージは、内部の人間や支持者らが想像する以上に最悪なものです。

一般的には「政治をオモチャにして、常に敵を作っては喧嘩や裁判ばかりしている」という印象なのですから当然です。N党に染み付いた負のイメージは、代表が代わっても、党名を変えてもそう簡単には払拭出来ません。

N党が国政政党となってからの立花さんには余りに判断ミスが多過ぎた。遊びの度が過ぎた。敵を作りすぎた。傲りが目立ち、謙虚さと学ぶ姿勢が不足していた。政治に、この国に忍び寄る様々な問題に、そして国民に真摯に向き合って来なかった。

人間立花孝志の本質は、政治家でもビジネスマンでもなく、彼はまさしく「ギャンブラー」なのだと思います。しかし今やその勝負師としての感と分析能力も完全に鈍ってしまった。残念。

さよなら立花さん、さよならNHK党。
少しばかりの夢と、これまで誰も成しえなかったエンタメを見させて頂いた事に感謝します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?