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母の名は。 第18回・初心者でも育てやすいじゃがいもの品種

じゃがいもの品種についてあーだこーだしゃべっていると、

「この料理に合う品種はどれですか?」

とのご質問をたまにちょうだいする。

煮崩れしにくいもの、フライに合うもの、ホクホクなもの、

同じじゃがいもでも性質に違いがあるので、向いている料理も異なる。

これもいいし、あれもいいですよと嬉々としながらお伝えしていたのだが、

今日は

次のシーズン初めてのジャガイモ栽培を検討している人から

「育てやすい品種はどれですか?」

とのご質問をいただいた。

栽培目線でのご相談である。

じゃがいもの栽培は、野菜としては比較的容易だと思う。

種芋を植えたら、

芽かき(不要な芽を摘む)と土寄せ、


追肥(必要なら)と土寄せ(実った芋が土から出ないように)、


花が咲いて


葉が枯れたら掘り起こすが基本の流れ。

日光さえ確保できれば、

水やりの頻度も高くなく、

プランターでも栽培可能だ。

しかし、品種となると……

我が家はまだじゃがいも歴2年目で「シンシア」と「キタアカリ」しか育てていなかったため、

調べました!

インターネット上でよく参考にしている3つのサイトをまとめて、

手持ちの書籍で軽く確認しただけなので、

誤解を招く表現や間違いもあるかもしれない。

でも、何かの参考になるかもしれないので残しておく。

主要品種全部はさすがに時間がかかるので

とりあえず相談者から候補にいたただいた18品種。

ホクホク系

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参考にしたサイトによれば難易度は「アンデス」(アンデス赤・アンデスレッド・レッドアンデスのこと)が【初級】で、あとは【中級】のようだ。

……ほんとか?インカシリーズ、病害弱くないか……?

いや、作れるなら作りたいけど。

「十勝こがね」のような貯蔵性の高さは、家庭菜園にはありがたいかもしれない。

煮崩れしにくい系

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(登録が古い順)に並べているのは、

新しく確立した品種の方が、品種改良の過程で育てやすくなってるかな~と思ったから。

(仏)はフランスからの導入品種である。

フランスはつるっとした楕円形で煮崩れしにくい品種が多い。

で、結局

じゃがいもが罹りやすい病気はいくつもあって、

それらに強い方が良いにこしたことはないし、

ジャガイモシストセンチュウ抵抗性はもちろんあった方が長く栽培する目で見れば安心なのだが、

趣味の家庭菜園ならそこまで気にしなくても、好きな品種を育てたらいいんじゃないかと思う。

もしかしたら思ったようには成長しないかもしれないけど

育てたいと思った品種の方がモチベーションが上がるし、

今後ジャガイモシストセンチュウ抵抗性のない品種は淘汰されていく未来もあるわけで、グラウンドペチカ(デストロイヤー)とかシャドークイーンとかおもしろいやつは食べておきたいじゃない?

食用で買ったじゃがいもを放置して芽を出させて植えてみるのは、あまりおすすめしない。

お店で種芋として売られているのは、ちゃんと一定の審査を受けて基準をクリアした健康なやつなので、そちらでチャレンジしてほしい(逆に種芋として買ったじゃがいもは食べないでね!)

種芋の最小ロットが許すなら

2品種くらい同時に育ててみて

早生・中生・晩生の収穫時期のずれを楽しんだり

ホクホク系(粉質)としっとり系(粘質)でタイプの違いを料理で感じてみたりする方が

わくわくするんだ(私は)

我が家で栽培したじゃがいもは病気らしい病気にはかからなかったが、

ニジュウヤホシというテントウムシっぽい悪い虫がいたので、追い払う一幕はあった。


春植えを始めるのは

3月頃

連作は良くないので、

他の作物(ナス科以外)の栽培をはさんだり、

植える場所を変えるようにしている。

次は何の品種にしようか今から楽しみである。

気になっている方は、気軽に始めて一緒に収穫の喜びを味わいませんか?





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