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保険外交員の事情2
こんばんわ。ファイナンシャルプランナーの
のん。です。本日は保険外交員の手数料のお話をしたいと思います。
【私が保険に入ったらあなたはいくら貰えるワケ?】
保険外交員の手数料
外資系生命保険会社と日本の生命保険では給与体系がまったく異なっています。
外資系生命保険会社は正に孤独に仕事をする一匹狼のようなもの。
完全フルコミッションで国内生保のように最低賃金などもありません。
今は労働基準法がうるさいのですが、さすがの保険会社。頭のいい算数の天才がいるのでどうにか法に触れないように調整をとっているのだと思います。
完全フルコミッションのメリットはたくさん働けば目に見えて報酬が増える点です。
掛け捨ての死亡保険であれば50%、積立の死亡保険なら30%ほどの手数料が入ります。
例えばあなたが月々10000円の保険に入ったとします。
すると外交員には月々3000円から5000円の手数料が一年間入ります。
年間で36000円から60000円といったところです。
二年目からは5%から8%ほど。
会社にもよりますが短いところで5年。
長いところで10年。
安いですか?高いですか?
今後ずっと安心していられるなら安いと思います。
毎年クリスマスカードが届き、
【万が一の時は誰より早く駆けつけます。】
という言葉が本当なら。
同じ会社にいることで持っている契約に対して何らかのポイントがついたり、管理職に上がる条件になることもあります。売れている営業マンから加入するのがコツです。
長く会社にいてくれることがお客様にとっては何よりの安心材料です。
外資系保険会社の評価のポイントは【保険料をいくら集められるか】です。
多くは顧客満足度を高め、充実した保障を確保し、紹介に繋げることを仕事と捉えます。
感動したら紹介したくなりますよね。
だから外資系の商談の最終ゴールは【契約】ではなく【紹介】なのです。
紹介がいただけなければ【負け】になるのです。
新規顧客の獲得が生命線となるのでアポイントリストが無くなると続けられなくなります。
もちろん年収は1500万クラスが普通で、3000万クラスになると個室があるなど実力重視の世界です。
ただ逆もあり、200万クラスが半分以上。
国内の生保と違って解雇はありませんが、飼い殺し状態です。男性で年収200万だとやめていく人も多いです。
一方、昔から保険といえば【おばちゃん】のイメージがある国内生保は外交員の数を増やしシェアを広げてきました。
世界的にはファイナンシャルプランナーの歴史は古く【ホームドクター】【顧問弁護士】【ファイナンシャルプランナー】と言われ、金融や資産運用のプロとして必要とされていますが、日本では専門範囲が狭く、保険屋、銀行員、証券マンなどに分かれて考えられています。
国内保険会社の外交員は会社の戦略によって
【義理】【人情】【プレゼント】を使い、巧みに【NOと言えない日本人】を取り込んできました。
金利が高く、景気が良かった時代は顧客も外交員もWinWinだったことでしょう。
だからこそ離婚したら【ホステス】か【保険屋】なんて言われてきたのかもしれません。
女性がたくさんの収入を得る選択肢は当時はあまりなかったように思います。
さて国内生保の外交員の手数料です。
固定給があるため手数料は安いです。
掛け捨ての死亡保険で30から35%
積立型の終身保険だと15%から20%くらいです。
一時金を預かる一時払い商品などは2%ほど。
(外資系では4%から8%)
時々キャンペーンなどがあり賞金がついたりするのでそこで稼ぐ人たちも一定数います。
ただ契約をコントロールできる人は人脈や客層が安定している人。
経費や交際費をかなりかけています。
なかなか稼げない国内生保ですが、福利厚生は充実しています。
社会保険、厚生年金、退職金。
中途採用で大手企業にそれも上場企業に就職するなら保険会社しかないかもしれません。
だから給料が安くても辞められない、辞めたくない方も多いかもしれません。
しかし国内生保は査定という半年ごとのノルマをクリアしなければ解雇になります。
これは労働基準法に反しないのかと思いますが【外交員】という契約形態なので問題はないみたいなんですね。
ここは政治の力が働いているんじゃないかと疑ってしまいますが、どんなに大手でも保険代理店ではこの契約は出来ないことになっています。
辞めたくない、出来れば定年までいたいと思う女性たちはそのために必死でノルマをクリアします。
時には家族に高額の保険加入をさせる場合もあります。全国ですごい数の保険が動く査定の月。
あまりにも見え見えなため、色々な制限が設けられてきました。
例えば過度に加入しないようにする通算や限度額、年収による制限。
15歳までは保険金を1,500万以上は掛けられないなどです。
ひとつ言えることは【保険のおばちゃん】たちも今は安い金額で働いている人がほどんとで、世界のトップ外交員と言われる人達は8%に過ぎないということ。
その8%に入るには手数料を年間860万以上稼いでいること。
そんなにすごい年収ではないですよね。
こんなにしつこくして来るんだから相当儲かるに違いないと思っている方がいるかもしれませんが、そうでもないんだってことを是非ご理解いただけるといいなと思います。
人によって働いている目的は違うと思いますが、収入の部分で人生が変わる人は努力と運が味方した1%くらいの人達でしょうね。
優績者と呼ばれるトップの方々はご主人がしっかりしたお勤めをされている方が多いです。
表彰されたり、入賞したり、女同士競わせることで【承認欲求】を刺激しているようにさえ見えてしまいます。
では儲かっているのは誰?
みんなの保険料がどこに行ってるのか。
保険会社の事情3
でお話しますね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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