丸井のセールとルミネのセール、どちらが好きですか??
こんにちは。Tomomiです。本日はファイナンスラボの若手勉強会用にスライドを作りました!
なぜ調べようと思ったか
今年は丸井とルミネのセールが被ったんですね~~♡とんでもなく買い物をしてしまい、10%オフにも関わらず請求が怖いなあと思う一方で、小売店が10%オフにするなんてとんでもない!どうやって収益を上げてるの?と気になったので丸井とルミネの比較をすることにしました。
いつもながら、会計クイズです。
決算期は両社とも2020年度で比較しています!
さて、どちらが丸井でしょうか?
正解は・・・・
②でした!どうでしょうか?当たりましたか?
ルミネ・丸井の自己紹介
丸井グループは指定があったので皆さんお分かりかと思うのですが、ルミネはどちらの企業が運営しているかご存じですか?(私は知りませんでした///)
ルミネはあのJR東日本が運営しているのです!!!
①の固定資産はJR東日本の運輸事業に該当する鉄道関係の部分に値するので、固定資産が高かったということが分かりました。
売上構成の比較
それぞれの企業を知るために、売上構成を確認します。
小売業はJR東日本の黄緑部分「不動産・ホテル事業」の枠組みに該当します。(※該当する枠組みは分かったのですが、そのうちの割合などが細かく分析できませんでした)
丸井グループは小売業とフィンテック事業の2軸で事業を展開していました。なんと小売業<フィンテックの売上高となります。
小売セグメントでの売上高の比較
2019年と2020年で小売セグメントの売上高を比較しているグラフです。
主にコロナの影響を受けているものと思われますが、丸井が85%の減少率なのに対して、JRが12%程度で収まっていました。
JR東日本は「不動産ホテル事業」の中に小売業が含まれるという位置づけなので、別の不動産やホテル業での売上がある分、与えるインパクトが少なかったと考えられます。
(特にJRの保有するこのような大きなビルに入る企業はすぐにはオフィスを解約しなかったものと考えました。)
ただ、丸井の2019年と2020年の売り上げを比較しても10%弱しか落ち込んでいないことが分かります。小売のダメージを完全にカバーしたのが、フィンテック事業でした。
丸井のフィンテック領域における強み
・カードの種類が100種類/イベントを積極的に行う→好きなデザインのカードを持てる
・家賃の保証RoomID→賃貸の連帯保証人が不要になる
・海外旅行の保証→旅行代理店で契約をする際ついてくる
・公共料金のポイントが溜まる→引っ越しのタイミングで住所変更をするので、切り替えを促すチャンスがある
(参考までに無料エポス会員の海外旅行保証です。手厚い・・・・)
セールの時期が近いのも、駅前に出店するルミネの横に併設することが多いのも、ルミネの集客導線を利用している可能性が高いのではないかと思います。
以上から特に若年層の取り込みに成功していると考えました。
新規会員数が今年は例年よりも落ちている理由として
・コロナの影響により実店舗でのセールができなかった
→10%の謳い文句でカードの新規会員を増やす施策が打てない
・コロナの影響により、国内外の旅行ができなかった
→旅行保険を考えるタイミングがなくなった ということが考えられました。
今後どうなるか
今やリモートワークが多くなり、引っ越しの需要が多くなっています。その際に大きな固定費に当たる家賃や公共料金の支払をエポスカードにするために様々な施策を打って順調に伸びているので、今後もエポスカードの切り替えを促すチャネルを複数持つことが不可欠です。月平均5~10万といわれるクレジットカード利用料ですが、家賃支払いでクレジットカードを利用させられるので、より単価が高くなるエポスカードに勝機があると考えます。
10%オフのセールもあくまで新規カード会員を得るための施策の1つであり、その後永久的に何かの支払いを切り替えてくれたらすぐに回収ができる金額なんだろうなと理解しました。
感想と解消したい疑問点
・カードの会員費は決算書のどこにあるのでしょうか?(科目が分かりませんでした。)
・面積当たりの売り上げ高を調べたかったのですが、丸井は面積が「ー」と記載がある場所が多くあり、ルミネは該当箇所が見つかりませんでした。
・決算書から読み取れるデータを多くしたいと反省しております。。皆さんの分析を見て学んでいこうと思います。。。お疲れさまでした!!!
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