税率差異分析〜タックスプルーフの基本的な作り方〜

税率差異分析マニュアル〜基礎編〜

経理担当者の有価証券報告書作成時に最も頭を悩ますものの一つが税率差異分析ではないでしょうか。またの名称をタックスプルーフといい、税効果会計の実務で生じる手続き・開示項目です。

また経理担当者のみならず、監査法人勤務の公認会計士の方々も初見では苦労するのではないでしょうか。特にクライアントが大手製造メーカであったり、製薬業であったりした場合、一般には複雑化しますので慣れない若手が実施する場合、ゴールが見えないまま右往左往することもあるでしょう。

そもそも、なぜ税率差異分析は難しいのか。所感で言うと、税率差異分析は2つの難しい要素を含んでいるためと個人的には考えています。

・税効果会計という会計面
・税務及び国際税務という税務面

この2要素が唯一重なり合う領域が税効果会計であり、その内容分析まで要求される税率差異分析が簡単な分けはないでしょう。

ただし、その根本的考え方は実はシンプルであったりします。そのため、今回は基本的な税率差異算出方法から、頭の回転をよくするための方法をまとめます。できるだけ、基本編ということでイメージ図を多くして、感覚でわかるようにしています。

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