finalvent読書会『ゴリオ爺さん』第2週(全4週)始まるよ。今からでも間に合うコツ!

finalvent読書会『ゴリオ爺さん』第2週が今日から開始です。全4週です。なのですが、ここで特別情報。

実は、『ゴリオ爺さん』は第2章から読むことができます。今からでも、読書会に普通に参加できます。というか、期間は読書のペースメーカーなので、いつでも参加でもかまいません。これまで、『トニオ・クレーゲル』と『バートルビー』をやりましたが、今からこれを読まれて、読書会参加でもOKです。参加というのは、実は特別な意味もありません。会場のnoteにコメントするとか、ご自身のnoteやブログに書かれたもののリンクを教えて下さい。あるいは、スラックにご参加ください。スラックは読書会用の掲示板のようなものです。

スラックのアドレス
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今からでも『ゴリオ爺さん』間に合うコツ

『ゴリオ爺さん』の第1章は、現代人には読みにくい・ハードルが高いことで有名です、と言っていいでしょう。とはいえ、この作品の魅力はここにも詰まっています。しかし……

この第1章の小説機能は単純で、①下宿屋ヴォケールの住居人キャラクターの説明と、②主人公のゴリオとその二人の娘の関係、だけとも言っていいでしょう。つまり、この2点についてキャラクター案内のレジメを手元に置けば、2章以降は読めてしまいます!

ゴリオ爺さんのキャラクターまとめ
https://note.com/finalvent/n/ne927d6711d85?magazine_key=m670c03ea16a7

というか、この手の長編小説、つまりキャラクターが多く、呼び名が複数ある小説(学生さん、ウージェーヌ、ラスティニャックなど)は、キャラクターのメモを作成して手元においておくといいです。この点、推理小説だと、表紙裏にまとまっていて便利ですし、トルストイ『戦争と平和』とか読むなら必須です。

第2章のあらすじ(ネタバレ多少含む)

第1章では、下宿屋ヴォケールの面々をいきいきと紹介したあと、主人公ラスティニャック(ウジェーヌ)が叔母の援助でパリ社交界に向かう。この時代(ナポレオン時代の初期)の社交界もこの物語のテーマの一つ。

主人公ラスティニャックは、社交界に入るにあたり、叔母のボーセアン子爵夫人の舞踏会に招かれる。そこで、レストー伯爵夫人の美貌に惹かれて、彼女に会いに行く。なんと、彼女はゴリオ爺さんの長女アナスタジーであった。

ボーセアン子爵夫人のほうは、恋人だと信じていたアジュダ侯爵が別の女と関係していて苦しむ。しかも、結婚話まで。ボーセアン子爵夫人は見捨てられるのだ。

ボーセアン子爵夫人はラスティニャックが社交界で活躍できるように、後ろ盾が欲しいなら、アナスタジーの妹・銀行家ニュッシンゲン男爵夫人を狙うといいと示唆する。なんと、彼女デルフィーヌもゴリオ爺さんの娘だった。

そして第2章。

ラスティニャックはまた社交界に入るために元金が欲しく、郷里の母や妹に無心する(お金を頼む)。

母と妹の金で社交界風に着飾ったラスティニャックを見た悪漢ヴォートランは、「野心」があるならイチかバチかの大芝居を打て、と悪事の取引をもちかける。下宿屋の娘ヴィクトリーヌ・タイユフェール嬢は実は資産家の娘なので、彼女と結婚しろというのだ。しかも、彼女の兄を殺害すれば彼女に全資産が譲られると。殺しのほうがヴォートランが手はずを整える。

ラスティニャックは若者らしい潔癖さから、ヴォートランの悪事計画に乗ることを断る。

金はどうする? 実は、ゴリオの娘デルフィーヌも金策付きていて、ラスティニャックと二人で賭博で儲けることを考える。むちゃくちゃな筋立てだが(笑える通俗性)、ここで大金ゲット。そして、デルフィーヌとラスティニャックは親密になる。

それでは!

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