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企業分析(6727 ワコム)に挑戦!

ワコムは、描画用のペン入力タブレットで業界の首位を占めています。また、サムスンなどの他社向け電子ペンシステムの開発も手掛けています。


以下は、ワコムの財務と業績データの概要です。

ワコム 6727 / 東証プライム / 電気機器
株価データ 2023/05/08 15:00 始値 724 高値 735 安値 722 前日終値 716 VWAP 731.5 Tick回数 777
年初高値(05/08) 735
年初安値(01/05) 566
出来高 698,900 (+24.87%)

企業データ 特色 描画用のペン入力タブレットで首位。サムスンのスマホなど他社向け電子ペンシステムを開発
URL http://www.wacom.co.jp/
上場日 2003/04/24
決算発表予定日 決算 連単 2023/05/11 15:00 本 連

PER 32.72倍
PBR 2.62倍
ROE 26.99%
EPS 22.40
BPS 279.77
1株配当 20.00
配当利回り 2.73%
時価総額 115,814百万
発行済株数 158百万
最低購入代金 73,300
単位株数 100

売上高成長率 +1.1%
経常増益率 -66.2%
最終利益変化率 -68.1%

信用取引データ
信用取引 2023/05/02
信用売残 228,000
信用売残前週比 -16,200
信用買残 508,900
信用買残前週比 -70,100
貸借倍率 2.23

日証金 2023/05/02
貸株 21,600
貸株前日比 +2,700
融資 87,200
融資前日比 -200
差引 -2,900
逆日歩(11/14) 0.00

財務データからは、ワコムが持つ資産が増えていることが分かります。2022年3月時点で、総資産は73,332百万円、自己資本は43,503百万円、自己資本比率は59.32%でした。また、ROE(自己資本利益率)が比較的高く、26.98%であることから、ワコムは効率的に株主に利益を返していることが分かります。

業績データからは、ワコムが売上高を伸ばしていることが分かります。2023年3月に公表された会社予想では、売上高が110,000百万円に達する見込みです。ただし、利益面では前年度に比べて下降しており、2022年3月時点での営業利益は2,284百万円、純利益は3,231百万円でした。配当は、2023年3月期の予想配当は20円となっています。

ワコムの理論株価を求めるには、株価の基本的な評価指標を用いて計算します。以下では、いくつかの評価指標を用いてワコムの理論株価を推定します。

  1. 株価収益率(P/E比)を用いた推定

株価収益率は、株価を1株あたりの当期利益で割ったものであり、企業の業績を反映した指標となります。現在の株価は733円、1株あたりの利益は22円であるため、P/E比は33.32倍(733÷22)となります。平均的なP/E比が15倍程度とされるため、この方法による推定では、ワコムの理論株価は330円程度と予想されます。

2.株主資本利益率(ROE)を用いた推定

ROEは、企業が持つ資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す指標であり、企業の収益性を表します。ワコムのROEは26.98%であり、この数字を株主資本利益率の期待値である10%で割ったものが、株価倍率となります。つまり、2.698÷0.1=26.98倍の株価倍率が得られます。また、ワコムの1株あたりの利益は22円であるため、この株価倍率に1株あたりの利益を掛けることで、理論株価が求められます。26.98×22=593.56円となります。

株価が上昇した理由については特に明確な情報はありませんが、業績データからは2023年3月期において、売上高が前年同期比で2倍以上に増加し、営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期比で大幅な増加が見込まれていることが分かります。また、ROE(自己資本利益率)が高く、過去3年間で30%以上をキープしていることから、企業の収益性が高いことが伺えます。

テクニカルデータからは、MACDとサインが強気となっており、雲上に位置していることから、短期的には買いが優勢という分析が得られます。ただし、RSIやストキャスティクスFが高水準に達しており、過熱気味とも言えます。以上のデータからは、企業業績が好調であることや短期的な買いが優勢というポジティブな情報がありますが、同時にRSIやストキャスティクスFが高水準に達しており、調整の可能性があることも念頭に置いておく必要があるでしょう。理論株価を算出する際には、これらのファンダメンタル分析やテクニカル分析を踏まえつつ、投資判断をすることが大切です。

【注意】理論株価につきましては、私自身が理論株価を計算してみたいと思ったことから、どうやって計算するかをシミュレーションしたものです。証券アナリスト等の専門家ではないため、実際の数値を信用されませんようにお願いいたします。実際の株価はGW前から急上昇しており、テクニカル指標からは上昇トレンドで買われ過ぎの傾向にあるようにも読み取れます。

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