【サンプル】ある日のお話 いつものランチ
定期コーナー『ある日のお話』
毎月1本、メンバーたちのある日の様子をお届けします。
登場メンバーは月替わりです。ヘッダー画像でご確認ください。
<毎月1回/月初更新>
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今月は、S+h(スプラッシュ)沖田くんと具志堅くんのある日のランチの様子に潜入!
※沖田奈緒目線のお話となります。
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昼飯時。俺はハンバーガー屋に来ていた。
何故かこの男も一緒だ。
具志堅「わーい、いっただきまーす! オキくんとバーガーデート最高!」
沖田「キモいこと言うな。デートじゃねーし、お前が勝手についてきただけだろ」
具志堅「でも、ふたりならポテトとナゲットわけっこできるじゃん」
沖田「それはそうだけど……」
具志堅「でしょ! 両方食べれれしあふぁっふぁ」
沖田「食べながら喋るなよ」
具志堅「だって、んまいんだもの最新作焼肉バーガー! 一方オキくんはオーソドックスよね。チーズバーガーって」
沖田「俺は慣れ親しんだ味がいーの」
具志堅「それもわかる。慣れた味って中毒になるよね。もう手がやめられない止まらない」
沖田「つーか、食べるの早くない? 俺まだぜんぜん食べてないんだけど」
具志堅「そー? まだたくさんあるよ。ほら、ナゲットも残ってるし」
沖田「あっ、ナゲット3個食べただろ!? 全部で5個だったのに!」
具志堅「じゃあ、ちょうど半分だね」
沖田「どういう計算だよ! シェアして食べようって言ったのお前だろ!」
具志堅「まあまあ、そうイライラしなさんな。ほら、ポテト食べる?」
沖田「食べる……」
具志堅「美味しいよね、ここのポテト。好き。食べる手が止まんない」
沖田「お前、さっきからポテトのカリカリのやつだけ食べてるだろ。しなしなのやつも食べろよ」
具志堅「そんな細かいことばかり気にしてるとハゲますわよ? さて、具志堅は優雅にジンジャーエールをいただきますわ」
沖田「いただきますわ。じゃねえよ。それ、俺のだわ」
具志堅「分け合いの精神が大切だと思うんですよね」
沖田「なんで敬語なの?」
具志堅「じゃあさ、わかった。ぐし子のコーラ、略してぐしコーラも飲んでいいよ」
沖田「いらねーよ。ったく、お前と飯だと落ち着いて食べらんないわ」
具志堅「食事は楽しくとるものよ? 楽しくていいでしょ。ということで、チーズバーガーひとくちちょうだい」
沖田「断る」
具志堅「断るのを断る!」
沖田「うるせえ!」
具志堅「もがっ」
うるさい具志堅の口にバーガーを突っ込む。
沖田「もう、それやるよ。勝手に食ってろ」
具志堅「オキくん優しいありがほお~。チーズもおいひい」
沖田「ちょっとレジ行ってくるわ」
具志堅「えっ、なんで?」
沖田「新しくなんか買うんだよ。お前はなんか追加ある?」
具志堅「じゃあチーズバーガー」
沖田「まだ食べんのかよ!」
具志堅「いや、美味しくて、もう一個食べたくなっちゃって」
沖田「はいはい。買ってくる」
俺は新しくバーガーを買って、席に戻った。
具志堅「おかえりー。なに買ったの?」
沖田「……チーズバーガー2個。と、ナゲット。ナゲットは、次は俺が3個食べるからな」
具志堅「了解! わかんなくなっちゃうから、もう最初っから分けておこう」
沖田「そうだな。じゃあこっちが俺ので、こっちがお前のね」
具志堅「オキくんのほう、大きいのばっかりじゃない?」
沖田「んなことねーよ。細かいこと気にするとハゲるぞ」
具志堅「オキくんには言われたくない」
沖田「あ?」
具志堅「まぁ、いいか。受け入れましょう。それに、新しいチーズバーガー買ってきてくれたし」
沖田「買ってはきたけど、別にオゴリじゃないからな?」
具志堅「えっ、オゴリじゃないの!?」
沖田「は? んなわけねーだろ」
具志堅「冗談よ。そうムキにならないで、ナゲット食べよ。冷めちゃうよ?」
沖田「それもそうだな」
俺は温かいうちにと、ナゲットを口に放り込んだ。
沖田「……うまい」
具志堅「んまップ!!」
幸せそうにバーガーを頬張る具志堅とのランチも、まあ、悪くはない。
END
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