『男性の好きなスポーツ』スタンリー・ドーネンみたいなハワード・ホークス

　『男性の好きなスポーツ』スタンリー・ドーネンのようなハワード・ホークスのスラップスティック・コメディ

　<このnoteは、復刻シネマライブラリーで発売したBlu-rayの特典として封入したブックレットにわたしが書き下ろした解説です。ハワード・ホークスといえばジョン・ウェインとのコンビで、数多くの西部劇の傑作を生みだした巨匠ですが、その他にもわたし達を楽しませてくれるチャーミングな作品を遺してくれました。『男性の好きなスポーツ』は、その道の専門家でもなんでもない主人公が、その大家と勘違いされ、のっぴきならない状況におしやられるという話で、その後ウディ・アレンを始め、多くのコメディ作家たちが、このシチュエーションを使った作品を作りました。本作の演出は、まるでスタンリー・ドーネンのように都会的でしゃれていて、スマートです。ロック・ハドソンが演じる役は、もともとケーリー・グラントを予定しており、彼を想定したものでした。なので劇中のハドソンの仕草やギャグは、グラントそっくりに仕上がっています。
　購入いただいた方に感謝の意を込めてnoteでは有料記事に致しました。ご興味のある方、DVD盤のみお買い求めになられたファンの方に読んでいただけますと幸いです>　※一部加筆・修正