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Let's Groovin'!! オカソウのターン!Vol.13(岡村)

ご機嫌よう。この1週間終わる気配のない梅雨に日毎ライフポイントを奪われている岡村です。

今日は今日でクソ暑いですね。


ただ今年は一つ、我々が耐え抜いてきた去年までの梅雨〜夏季とは決定的な違いがあります。

そう、1台のエアコンをリビングに導入したというところです。

今夏、ついに生命活動維持危険領域を脱することに成功しました。

帰宅後当たり前のように冷暖房に囲まれ、外界と遮断された"ウチ"での時間を過ごす皆さんには想像もつかないと思うのですが、この1台の神器により我が家のリビングはノアの箱舟と化しております。

昨年までは屋根が付いているだけの屋外みたいな感じだったのでそれはもう雲泥の差なのです…。

おかげで住人が集う憩いの時間も増えたのでようやくシェアハウスの醍醐味を手に入れたような気がしますね。


そんな感じでFilmlandメンバーは音楽をしながらわりと楽しく生活してる今日この頃なのですが、そんな中まさに昨日、僕個人にとっての吉報が舞い込みました。


Yang Japanese/OKAMOTO'S

はいこちら、OKAMOTO'Sが今年1発目にリリースした新曲「Yang Japanese」のミュージックビデオが昨日公開されたんですね。

さらにニューアルバム"KNO WHERE"のリリースが発表されました。

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もうこれは小躍りどころの騒ぎではございません…

何を隠そう、OKAMOTO'Sは僕の音楽人生のバイブルみたいなバンドで、間違いなく最も影響を受けた1アーティストなのです…


ラインナップも発表されましたが、EPやシングルなどのここ最近の既出曲以外も結構ボリュームがあって嬉しい限りですね。
9月は先週紹介したダイアナロスのアルバムリリースもあるので本当に楽しみです。

というわけでこのまま本題、OKAMOTO'Sについてのお話。

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僕が盲目的なファンという節もあるために間違いなくとんでもないボリュームになりそうなので、アルバムごとに「初期」「中期」「現在」という形で区分し、今週から数回に分けてお話しします。

・初期
10'S(2010)
オカモトズに夢中(2010)
欲望(2011)
OKAMOTO'S(2013)
・中期
Let It V(2014)
OPERA(2015)
BL-EP(2016)
・現在
NO MORE MUSIC(2017)
BOY(2019)
Welcome My Friend-EP(2020)
Yang Japanese以降(2021〜)

僕の感覚ではざっくりこんな感じです。それではいってみましょう。



初期


2010年にデビューを果たし昨年に10周年を迎えたOKAMOTO'Sですが、デビューアルバム『10's』をリリースした頃は主に60年代ガレージロックやサイケロックの色が強いサウンドで、そこにR&Bやファンクのリズムアプローチをクロスオーバーさせたような楽曲が展開されていました。

僕の不確かな記憶ですが、メンバーインタビュー等でもヴェルヴェット・アンダーグラウンドやストゥージズ並びにイギーポップなどの名はしばしば挙げられていたと思います。
またハマ・オカモトはベースを始めた初期にThe Whoのジョン・エントウィッスルから影響を受けていたこともあり、10代最後の歳という若かりし頃の彼らの初期衝動やエネルギーが凝縮された一枚になっているんですね…
実際このアルバムにはThe Whoの「The Kids Are Alright」のカバーが収録されています。


10'S

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このアルバム収録の僕的なオススメが

・Beek(No.2)
・Baby Don't Stop(No.3)
・まじないの唄(No.7)
・マダラ(No.10)

こちらの4曲です。特にBeekは彼らの原点を象徴するような曲でもあり、今なおライブで結構やられてます。10年経った今のアダルトな演奏も違った聴き味でかなり良いです。

そしてマダラに関してはこのアルバムを締め括るサイケ色強めな楽曲で、8:30という長尺の中で静と動が織りなす唸りがたまらない一曲です。

ちなみにBaby Don't Stopとマダラはこの前作であるインディーズ時代の「Here are OKAMOTO'S」にも収録されているのですが、再録前もかなり良いので是非聴き比べてみて下さい…

そして2枚目3枚目と、ファンク要素は前作より増しつつ、その勢いは落とさないままアニメタイアップ曲「欲望を叫べ!!!!」などのキラーチューンを更新していくわけですね。

オカモトズに夢中

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欲望

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OKAMOTO'Sはメンバー全員が、自分たちの音楽を好きな人たちに自分たちが好きな音楽を楽しんでもらいたいといった精神性を持ち合わせているため、『10'S』に引き続き『オカモトズに夢中』では「Walk This Way/ランDMC」「One More Time/ジョー・ジャクソン」「美しい/ゆらゆら帝国」、そしてアルバム『欲望』では「Give It Away/Red Hot Chili Peppers」「カサブランカ・ダンディ/沢田研二」「Pump It Up/Elvis Castello」などなどカバー曲を数多く出しているんですね。

またベースラインに関して、この頃からゴーストノートのはめ方(ハネ方)やフレーズのスケール感などジワジワとハマ・オカモト節が強く効き始めだした印象があるので、その辺にもフォーカスして聴いてみると面白いかもです。

そして4thアルバム、セルフタイトルの「OKAMOTO'S」

僕はこのアルバムまでが初期というイメージがあります。バンドのアイデンティティを色濃く残したままキャッチーさを高めたのがこの作品という印象なんですが、そのあたり是非ファンの方と語り合いたいところですね。


OKAMOTO'S

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このアルバム収録の僕的オススメ楽曲

・Sing A Song Together(No.1)
・ラブソング(No.4)
・Are You Happy?(No.5)
・青い天国(No.7)
・マジメになったら涙が出るぜ(No.8)
・夢DUB(No.9)
・Shine Your Light(No.14)

多幸感の強いロックンロールや、リズム隊のファンキーなフレーズが前面に押し出されたアップチューンが並ぶこのアルバムですが、「Sing A Song Together」や「ラブソング」、「Shine Your Light」などはまさに前作までの色を継ぎつつキャッチーさをより磨いた楽曲群になってます。

「Are You Happy?」、「青い天国」、「マジメになったら涙が出るぜ」あたりの楽曲はもはやベースとドラムが主役なのかと思うぐらいリズム隊がアンサンブルの軸に据えられていますね。
特に「マジメになったら涙が出るぜ」、Base Ball Bear小出祐介と共同作詞をした「青い天国」のベースリフがかなり強いこの2曲は同シングルとしてリリースされており、この頃から早耳なリスナー以外にも邦ロックシーンでベースを筆頭に楽器陣がヤバいバンドとして認知され始めた印象ですね。


僕も確か丁度この2013年頃に初めてOKAMOTO'Sのライブに行き、高校生オカムラはこんなベーシストになるんだと感銘を受けたことは未だに忘れないですね。

「マジメになったら涙が出るぜ」のベースソロは初めて聴いた時から今も変わらず秀逸なフレーズだと思うので是非聴いてみて下さい。

そしてもう一曲「夢DUB」という曲を挙げましたが、この曲はアルバム内では異色な楽曲ですね。
バンド初である打ち込みのパッドドラムが採用されており、比較的ゆったりなローテンポの楽曲です。
トラップっぽいビートパターンで展開し、タイトル通り音色や雰囲気も少しDUBみもあるんですが、サビで一気に全楽器が入り厚みのあるバンドアンサンブルに切り替わるのでハッとさせられます。
歌詞と楽曲のダイナミクスがすごくマッチしており、結構エモめな1曲ですね。


はい、というわけで今回は一旦ここまでです。
予想はしてましたが情報の取捨選択ができないキモオタなので初期紹介だけでギチギチになりましたね…

本当に好きなバンドなのでかなり熱がこもってしまいましたが、あんまり興味なかった方も読み流して頂けると嬉しいです…

本当に是非この機会に聴いて欲しいですけど…笑


次回は2014年以降の楽曲を中心に紹介していきます。

それでは最後に僭越ながら久々の弾いてみた動画を貼っておきますので良ければ覗いてみてください。


Yang Japanese/OKAMOTO'S(2021) - Bass Cover

サタデーナイトにまたアオウ‼︎

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