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Let's Groovin‼︎ オカソウのターン!Vol.14(岡村)

ご機嫌よう。土曜日よりの使者、岡村です。
本格的に暑くなってきましたね。
相変わらず自室の方は扇風機1台で気張っております。
僕の部屋は2階の角部屋で、窓が東側に面しており隣も空き地になっているためダイレクトに朝日が差すんですね。
この季節になると朝5時前には青天井目掛けて高く昇り始めるのですが、遮光カーテンの隙間を縫うように貫通してヤツは僕を強襲してくるのです。
部屋にはオレンジ色の陽だまりが生まれ、室内温度も優に30度を超えます。
そんな環境下で汗だくでうなされながら熱中症の危機と共に目覚めるわけですが、その様はまるでオーブンの中の七面鳥のような感じです。
皆さんも熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。

というわけでそんな夏の暑さをゾクゾクッと冷ますオススメをご紹介。


こわ〜い話ベスト/稲川淳二

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Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/%E7%A8%B2%E5%B7%9D%E6%B7%B3%E4%BA%8C-%E3%81%93%E3%82%8F-%E3%81%84%E8%A9%B1%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88/546545436

Spotify


実は僕結構ホラーや怪談が好きで稲川淳二の怪談もBSなんかで見ていたのですが、音源があるのを見つけた時はビックリしましたね。ベストが出てるぐらいなので作品数も結構あります。笑
こんなのもサブスクで聴けちゃうってすごい時代になりましたよね、、
一人真っ暗な部屋で聴いたら結構ブルっちゃうので是非オススメです。

はい、ということでお決まりの近況報告はこのへんにしてここからが本題!


前回の続き。OKAMOTO'Sについてですね。


前回は作品群を初期〜現在で区切り、初期のOKAMOTO'Sについて簡単に紹介しました。というわけで今回は中期です。それではいってみましょう。


中期


Let lt V

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Apple Music

Spotify

こちら中期の始まりとさせていただきました、5枚目のアルバムですね。この作品から新しいことへの挑戦がかなり表層に現れだした印象です。
まずこのアルバムを語る上で肝となるのが、シングルリリースもされた「JOY JOY JOY」、「SEXY BODY」の2曲ですね。
この2曲、どちらも4つ打ちのビートが前面に押し出された踊れるアップチューンなんですが、言葉を選ばずに言うとそれまでのOKAMOTO'Sでは考えられないぐらいあざといです笑

JOY JOY JOY/OKAMOTO'S

https://youtube.com/watch?v=ybD5543bmV0&feature=share

というのも2012〜2014年頃は4つ打ちの明らか踊らせにきてる系の曲が邦ロックシーンで爆増した頃なんですね。
誇大表現かもしれませんが、実際この頃のロキノン系のフェスってどのバンドを観ても一曲はそういった曲やってたような記憶があります…笑

それまでOKAMOTO'Sはそういったシーンの雰囲気に対して迎合するようなアプローチは回避するスタンスを貫いていたのですが、「やってみないと良し悪しが分からないし試しにこのタイミングでやってみる?」的な流れになったそうです。
言わばブームに対する一つの彼らのアンサー的な楽曲ですね。

この2曲は大ウケしたわけですが、ただ彼ら自身「リスナーに対して自分たちの音楽性がヒットしたのか?それとも"4つ打ちで踊れる楽曲"だからただウケただけなのか?」という点で複雑な心境になったそうですね。笑
こういう音楽に対する尖りながらも真摯な姿勢やメンバーの思考がOKAMOTO'Sの魅力の一つだと思います。

ちなみに「SEXY BODY」なんかは僕個人的には当時はペラペラのキッズだったのでハマのベースソロカッケエエ!ぐらいでしたが、今改めて聴くと確かにあの7年前ぐらいのシーンの雰囲気は感じますね。ただやはり他のバンドにはないようなバックグラウンドだとか、演奏技術やアプローチなどシンプルに表現の巧みさなんかは強く感じます。僕的にはラストサビ前の間奏・アウトロが一番かっこいいです。


OKAMOTO'Sが音楽ビギナーに向けて初めて間口を大きく広げた楽曲なので、この2曲から入るのも一つかもしれません。


こういった経緯を経た結果、アルバムはそういった方向に振り切りはさせず、メロディー重視のバラエティ豊かな1枚になったわけですね。

この作品はコード進行やメロディ感など根本のレンジが広がった分、全体的な聴き味はポップに仕上がっている印象です。それに伴いリズム隊も歌を立てるようなアレンジになっており、特にこの頃を起点にレイジのドラムフレーズは引き算中心のシンプルなスタイルになっていった気がします。
また今回記事を書くにあたって彼らのこれまでの作品を1枚目から順に改めてザックリ聴いたのですが、このアルバムから音像がガッツリ変わった気がしますね。
ギターのダブらせ方・PANの振り方だったり、ベースとドラムの音像の前後感だったり、オルガンピアノが積極的に採用されていたりなど、楽曲によりそう形で垢抜けた音像になっています。


僕の要約とレビューはこんな感じですが、詳細な部分はご本人達のインタビューでご確認下さい…笑

ハマ・オカモト
「本当にちゃんと伝えたいのは、現状にすごいショックを受けたこと。それが原動力で、だからこそいい曲やいいアルバムを出すことに意味があるし、シングル2枚でそっちの層も引き込んだんですよ。あれは僕らにとって撒き餌だったんです。そういう人たちがアルバムを聴いたときに『シングル以外は全然違う雰囲気だけど、すごくいいよね』と言わせないと意味がない。さらにずっと信じてくれていた人たちが、『こんなアルバムを持ってたからシングルで試してたのか』と納得できるような、どっちにも通用するものを作らないといけなかった。」
(NEOl-OKAMOTO’Sニューアルバム『Let It V』ロングインタビュー (前編)より)


https://www.okamotos.net/special/letitv_sp/interview/i1.html


僕的オススメ楽曲

・HAPPY BIRTHDAY
・告白
・Yah!!(ビューティフルカウントダウン)
・虹

HAPPY BIRTHDAY」、「告白」などは前作までのロックンロールやブギーの色を引き継ぎつつも歌が格段にレベルアップしています。ただキャッチーなだけでなく、これまでのドライブ感や勢い重視だった楽曲たちと比較するとじっくりと噛みしめたくなるようなテイストになっていますね。「HAPPY BIRTHDAY」はくるりの岸田繁が監修しており、ボーカル・ショウの表現豊かな歌い方に注目です。
「告白」は個人的にこのアルバム内で一、二を争うぐらいオススメ(好き)です…笑
イギー・ポップの「ラスト・フォー・ライフ」やスプリームスの「You Can't Hurry Love」を彷彿とさせるようなリズムパターンで展開するんですが、これは前作『OKAMOTO'S』収録の「ラブソング」を引き継いでいる感じがしますね。
加えてサビのメロディーとコードがノスタルジックな雰囲気でかなりグッときます。

Yah!!(ビューティフルカウントダウン)」はボンゴやシェイカーなどのパーカッションが用いられワールドミュージック的なビートアレンジになっており、かつ90〜00年代のミクスチャー・ガレージロックを思わせるアグレッシブさもあります。久々にこの曲を聴きましたが、ギターフレーズでで何故かエレファントカシマシ「ガストロンジャー」が脳裏をよぎりました。笑
個人的にはこの曲のリズム隊が最もクールですね。

そしてこのアルバム最後を締めくくるのが「虹」ですね。どこかの記事で見て「確かに!」となりましたが、この曲は大滝詠一「君は天然色」のオマージュ的な部分もあり多幸感に溢れたサウンドになっています。
確かフィル・スペクターの名前も挙がっていて、どことなくクリスマスソングっぽい雰囲気がありますね。笑
さて、これまで無かったようなスケール感のこの曲から次のアルバム『OPERA』にどう繋がっていくのかというところですが…

当初の予定から変更しますが今回はここまでにします。まさかアルバム1枚でこんなに書いてしまうと思わなかったので自分でも引いてます…

ダラダラとやらせて頂きますが、これを読んで興味が湧いた方はぼちぼちと追っていってみて下さい。


〜余談〜

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そういえば先日フェンダーからハマ・オカモトのシグネイチャーモデル第二弾、「Hama Okamoto Fender Katana Bass」が発表されましたね。普段シグネイチャーはあんまり興味無いんですが、これはオリジナルのピックガード可愛いし武器みたいでかっけえしかなり欲しいです…


サタデーナイトにまたアオウ‼︎


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