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かしましかしましまし Vol.18(藤居)〜波を聞いてくれ〜 II

この三連休、皆様はいかがお過ごしでしょうか。僕は何か予定を作るでもなく自宅(という名の灼熱地獄)でほとんどを過ごし気づけば最終日の夜です。

前回に引き続き我が家の過酷さぶりに関して延々愚痴を垂れてみようかと思ったのですが、ここ数日は台風の影響もあってすこ〜〜しだけ暑さもマシですね。すこ〜〜しだけ...

本当に最近まで夜寝付くのにもかなり時間を要するし、起きた後もエグい疲労感に取り憑かれてる日々でした。体感的には去年、一昨年よりも辛い夏な気がする...まだ8月始まったばかりなのに...

それこそこの3日間は気候のおかげでまだ楽だったのですが、相変わらず曲作りが全然捗らないことも相まって、ふとした瞬間に涙がキラリ☆しちゃいそうだったのでエアコンを持たざる者が夏と戦うための物資や戦略を本格的に色々立案、実行に移してみました。

羅列していくと、

①エアリズムシーツの導入
②扇風機の当て方を再検討
③パジャマを新調
④保冷剤を用いた冷風化
⑤冷感スプレーの散布
⑥冷やしまくらの使用

などが挙げられます。

これら全ての項目を達成することでようやく持たざる者(ぼく)は、熱気と汗の不快感で5時とかに目を覚ますことがなくなりました。

順番に解説していきます。
まず、ですがエアリズムとは大半の方がご承知であるとおり、除湿性、通気性、抗菌防臭などに長けたユニクロ社独自の衣類製品のことです。

僕が買ったシーツはこれです。

いや〜期待度としては、これ一発で寝苦しさとオサラバ!ってくらい高かったんですが、やはりそう簡単にはいきませんでした。

確かに汗によるベトつきとかは全然感じないです。ただ僕にとってはベトつきと同じくらい気になるのが、シーツの肌触りなんです...

なんというか、サラサラしすぎなんです。深く沈み込めるような安心感がないというか。はっきりいうとめちゃくちゃ気になりますこの触感...

というわけで、一旦他の熱帯夜対策も検討してみることにしました。

はどちらも扇風機関連の対策ですまず第一に寝るときの風の当て方についてですが、これかなり重要ですよ!

巷で言われてる通り、扇風機は体に当て続けると体の水分が通常より早く蒸発してしまい、水分不足を引き起こし、結果風邪をひいたり朝起きづらくなったりしちゃいます。でも当ててないととてもじゃないけど寝られない...

ではどうするか。足先を狙うのです!正確にいうとある程度距離を保ち首振り機能を使用した上で、です。

人は寝るとき、主に頭や足から体の熱を放出し体温を調節しているのですが、特に足は多く熱をだしていると言われています。つまり、この機能を扇風機を用いてアシストしてやることによってより良い排熱効果が得られるのです。

ただ上記にある通り、距離を保ち首振りにするという点も重要です。あくまでもこの機能は体温調節を目的としているため、あまりにも外温に対して下がりすぎると今度は熱を保とうとしてしまうからです。

これ!本当に革命的です。そしてこれに加えて欲張りセットで保冷剤をタオルでくるんで扇風機の裏に乗せといてやると、冷風にもなるのでもう最強です。それでもなんだか汗ばんで......という方!ご安心ください。

今度はシーツ自体を冷たくしてしまいましょう。にある冷感スプレーを使います。冷感スプレーとはなんぞや。シーブリーズみたいな塗るとひんやりする制汗剤ありますよね、簡単にいうとアレのスプレー版です。

僕が使ってるのはこれです。

消臭、除菌もしてくれるスグレモノでちょっと被せ目にシーツに散布してやると結構ひんやりします。そしてシーツを冷やしたら最後は冷やしまくらであたまもひんやり。するとここまでで、気づけば足は扇風機、体はシーツ、頭は冷やしまくらで鉄壁の布陣が完成しているのがわかりますね。

これだけやれば正直寝れます。寝られないならそれは精神的な病理を疑ってください。エアコンがなく、外より暑い部屋だったとしても、快適に寝ることができる...そんな奇跡を目の当たりにしました。持たざる者に課される試練は辛く厳しいものですが、どうか同胞である皆さんもぜひ気になるものがあれば試してみてくださいね。

ちなみにパジャマを新調したのは8割くらい気分の問題なので割愛します。

それでは今回も「波を聞いてくれ」本編始めていきたいと思います!

前回はA1の下りを4行ほど解説してましたね。

「操り人形」、「縫い目」、「墓地」、「太陽」などの印象的なモチーフが頻出し、そのどれもが裏側にシニカルな物語を隠す言い換え表現なのでは、と考察しました。

疲れてるからか、前回の考察の「無縫塔」のくだりに我ながら力無い笑いを浮かべてしまいました。なんやねん「僧侶の墓塔」って...

どんどん進んでいきましょう。

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次は展開変わってA2です。

手綱とは、主に馬などの動物を制動するために用いられるものですが、留まるために握られる状況としては、乗馬なんかが想起されますね。

そのような「自分を運ぶもの」があって、あくまでそれを「制御できる」と思い込んでいた。ただその実、「運ぶもの」は自律していて、それを止める術は存在しなかったのです。(「手綱は溶けて消えた」)
もう一歩踏み込むと、止める術どころか何もできることはないということかもしれません。

例えば、この「自分を運ぶもの」を「運命」と言い換えたときそのイメージは強まります。自分は常に方角を自ら決定して生きている、と思い込む人たちの足元には生まれた頃よりその人たちを乗せ、動いていた「運命」が広がっている。「運命」は自律駆動し、その乗り手が「手綱」を引くことはありえない。

なんとも決定論的なニュアンスが立ち込めてきました。

次の一節は正直自分なりの解釈が立てられずにいます。

ゆりかご」というと赤ちゃんを揺り動かして落ち着かせたりするカゴのことですよね。そして「揺り籠から墓場まで」という「生まれてから死ぬまで」を指す慣用表現もあります。今回はこの「生まれる」というイメージを「ゆりかご」に持たせてみました。

すると「愉快なゆりかご」はつまり「誕生の悦び」、「生の愉悦」とも捉え直せます。「運命」にまだ思いが至るわけもない、「人生の始まり」。そしてその「愉悦」。

耳にまとわるは「1kHz (キロヘルツ)」。ヘルツというのは周波数の単位です。キロヘルツは即ち1000ヘルツです。

果たして、なぜ1kHzである必要があるのか。人の歌がもつ帯域にも含まれていたりするのですが、決定打にかけます。まだ、現時点での僕の想像力では完敗です......

もし今後、Waves歌詞解説を続けていく中で思い至ることがありましたら、別枠で言及できたらと思います。

ここまでで一旦整理すると、

留まるために握った「手綱」は「溶けて消えた」。ではこの「手綱」は何に繋がれていたのか。(何に繋がれていると「思っていたのか」

今回僕は乗馬のイメージから連想し、「自分を運ぶもの」に繋がれていると考えました。そしてその正体を「運命」と読んでみたのです。(命を運ぶもの)

すると「運命」はあらかじめ道のりを決定しているため、「手綱」を引けないのは当然であることになります。自らの意思で止まることはできないからです。

そんなシビアな事実とは裏腹に、「愉快なゆりかご」は生まれ、生きていくことの悦びを仄めかします。「人生の始まり」に悲観することなく、愉快であるのは己を動かす、決めるものが自分自身に宿っているとまだ勘違いしているからです。本当はそんな「手綱」、とっくに「溶けて消え」ているにもかかわらず。


今回は短いですがここまでにしようと思います。アラが目立つ内容となってしまい申し訳ないです...

次回も挫けずに続きを考察していければと思います。

ではまた次週。



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