JFCミニッツコラム(4)【73億円】
NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放映が始まりました。初回の視聴率は19・1%と好スタートで今後が楽しみですが、大河ドラマの撮影も支援するFCにとって、気になるのが「撮影が地域に及ぼす経済効果」です。1月10日、十六総合研究所(岐阜県岐阜市)は「麒麟(きりん)がくる」の撮影によって岐阜県を中心とした経済波及効果を約73億円とする試算を発表しました。岐阜県には85万人の増加を見込み、観光消費額は約53億円と予測もしました。
「過去7回の大河ドラマでは平均200億円規模の経済効果があった(十六総合研究所)」とのことですが、私が撮影支援を担当した「坂の上の雲(2009年、2010年、2011年)」では約150億円の経済効果があったと言われ、放映中はドラマ館なども併設されたことで大いに賑わったのを思い出しました。
ただ、放映で盛り上がる反面、放映後の反動が大きいのも事実です。反動をどれほど小さくできるか?FCと地域が互いにどれだけ工夫を持ち寄れるかが持続の鍵と思っています。
ジャパン・フィルムコミッション
*写真は福岡フィルムコミッション提供