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2022年度写真展「FILMが写した世界 ~繋~」

はじめに

こんにちは!
大阪教育大学 写真を媒体とした情報発信サークルFILMです!
本格的に寒くなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私たちFILMは、今年の8月7日~9日の3日間、東北取材に行ってきました!
コロナ禍の影響で、現地取材に訪れるのは3年ぶりとなりました。
参加したメンバーのほとんどが初めての東北。
今年は、陸前高田市を中心に取材しました。

FILMとして毎年お世話になっている方々への取材から、初めての試みとなる「うごく七夕まつり」の取材まで、大変濃い3日間を過ごさせていただきました。
そんな取材を通して見えた東北の姿や、私たちが感じたことを、写真展を通してみなさまにも届けられたらと思います。

今年のテーマは「FILMが写した世界 ~繋~」

FILMの先輩方がつないできてくださった想い、いつか自分の足で東北の地を踏みたいと思った私たちの気持ち、当時のこととこれからのこと。
どれも誰かから誰かへ、場所から自分へ、あの時の自分から今の自分へと繋がっている。
それは「つながり」と表すこともできるし「つながる」とも表せる。
自分を主語に置けば「つなぐ」とも言えるし「つなげる」とも言える。
そんな想いを「繋」に込めました。

今年は、大学内で開催中の写真展を学外の方々にもご覧いただけるよう、オンライン写真展という形で同時開催することにしました。
学内の写真展をベースにしながら、オンラインだからできることをたくさん詰め込みました。
どうかみなさまに届きますように。

それではご覧ください!



つなげる


3年ぶりに開催された「うごく七夕まつり」


FILMメンバーと現地の方の交流
ぬくもり感じる「鶴亀鮨」

鶴亀鮨の大将さんが見せて下さった、陸前高田名物イシカゲ貝の様子→ https://youtu.be/fzxLJg6U4Q8


陸前高田の海


FILM in 陸前高田
川原のみなさん
山車を一緒に引かせていただきました


うごく七夕まつりを、動画でもお楽しみください!


つなぐ


堤防の先に広がる海
海が一望できる献花台
高田松原津波復興祈念公園内の震災遺構
気仙中学校
2011年3月11日 当時のまま
下矢作灯篭七夕(上)
伝承館の壁 穴の数は津波で亡くなった人の数(下)



つながり


FILMが毎年お世話になっている、桜ライン311代表の岡本翔馬さん
ご講演の後、桜ライン311の活動の始まりとなった桜の木に案内していただきました。


防災士の佐藤一男さん
毎年お話を聴かせていただいています。


陸前高田市内で民泊をさせていただきました。

吉田さん宅

お別れ前の集合写真
FILMポーズを練習中…!
3人と2匹のあたたかいご家庭にお世話になりました。
晩御飯には、新鮮なお刺身、ナスの揚げびたし、ひっつみ汁、盛岡冷麺など、地元の食材を使ったお料理をたくさん用意してくださいました。 どれも本当に美味しかったです…!
同じご飯を食べてお話をする。それ自体は特別なことではないのかもしれませんが、
この夜は特別にあたたかくて優しい時間が流れていくのを感じました。
帰ってきたらすぐに眠れる格好で、夜遊び(!)に。
港にいらした吉田さんの同級生の方に、夜釣りを教えていただきました。
陸前高田で育ったお2人にとっては、小さい頃から海はとても身近な存在。
生活と海が密接に関係していることを感じました。
釣りの後、花火をしました。最後は5人で線香花火対決!
パジャマで行った夜釣りと花火、最高の思い出です。
(上段左:釣りの師匠のおふたり 上段右:釣れたゴマサバを見学中 下段:花火中)





朝の一コマ。
キラキラの朝焼けとワカメ!
停めてあった車がここまで流された、あそこまで津波が届いた。
そんなお話を聴き、今自分が立っている場所で起きたこと、津波の恐ろしさが、静かに、
しかし今まで見たどんな映像よりリアルに伝わってきました。

海を眺めながらぽつりぽつりとお話してくださったあの日のこと。
心に深く刻み、忘れずにいなければならないと感じました。
(右上:過去の津波の最高到達点が書かれた階段。中央が東日本大震災のもの)

言葉が出ないくらい綺麗だった朝の海。
楽しい思い出、美味しい思い出。
「もっといろんな遊びができるから、今度は昼間からおいで」という温かい言葉。
あの日のことを忘れないのと同じくらい、たくさんの人に「知ってほしい!」と
強く感じる瞬間の連続で、忘れられない時間になりました。

熊谷さん宅

陸前高田で長い間 民泊を受け入れておられる熊谷さんのお宅にお邪魔しました!
訪れたことがない場所にいるはずなのに、なんだか懐かしくてあたたかい気持ちで過ごせました。
熊谷さんのご自宅がある地域で七夕まつりがあるとのことで、お祭りに参加してきました。
その場所は,もともと三陸鉄道が通っていた場所で,震災を機に高台へと移転したそうです。
現在はコミュニティセンターとして地域の憩いの場になっていました。
お祭りから帰って豪華な晩御飯が…!!
カメラには収まりきらないほど机の上にごちそうが並びました…。
その中でも特においしかったのは、生カツオ……。
たたかれてないカツオを初めて食べて、美味しさにめちゃくちゃ感動しました。
ごはんを食べながらいろいろなお話を聞かせていただきました。
お腹いっぱいになった私たちを気遣って「月を見ておいで」と声をかけてくださり、
夜風にあたりながら遊んでいました!(笑)
このあとちょっとおなかが空いてスイカを食べたのはここだけの内緒の話です。(笑)
次の日の朝になってご飯をゆっくり食べながら,
「また帰っておいでね、次は1日ゆっくり過ごそう」と声をかけていただき、
来年も絶対訪れたい場所だと思いました。

石渡さん宅

関東から陸前高田に移り住まわれた石渡さん夫婦のおうちにお邪魔させていただきました。
初めてお会いしたのに、自然なままでいられる、
とてもあたたかいご家庭でした。

初めて来た場所に関わらず、
自分がスッと溶け込こんでいる感覚に
驚きながらもそれに心地よさを感じました。
餃子づくりを一緒にさせていただいて、その他にもたくさんの料理を用意していただきました。
おいしすぎる食卓を囲みながらたくさんのお話をしました。

(上2枚) 夜ご飯(下2枚) 朝ごはん
お別れの日の朝
「また帰っておいで」って言って下さったのがすごくうれしかったです。


つながる

取材メンバーのベストショット

あゆか


くみ


りみ


えりか


あかり


あやの


とうこ
かつき


さえ
ゆうき
まお



おわりに

いかがでしたか?
この写真展を、震災について一度振り返り、東北の今について考えるきっかけにしていただけると幸いです。


最後までご覧いただき、ありがとうございました!


みなさまからのご感想、お待ちしています!
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