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執筆の独り言

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取材や原稿執筆などなど、仕事にまつわるできごとで感じたことあれこれの覚え書き
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#ライター

仕事のプロフィールを書くのが後ろめたい

草の根ネットの頃から、私はアカウントを作り続けてきた。ホームページもhtmlのタグをポチポチ打ちながら作ったし、ブログも持っていた。SNS時代に突入してからも、新しいサービスが登場すれば、いち早くアカウントを作ってきた。 そんなインターネット老人会の資格が十分にある私だが、SNSアカウントのプロフィールを書くときには、いつもどこか後ろめたい。長年、ライターはしているものの、基本が媒体からテーマや企画を与えられ、それに沿って取材し、記事をまとめていく職人ライターなので、さほど

ライターと編集者の分かれ道

ライターと編集者の仕事を突き詰めていくと、2つの職種は似ているようで違うなぁとつくづく思う。私はメインがライターで、時々、編集者なのだが、それぞれの仕事をしているときの使っている頭が違う。 ざっくり言えば、ライターは、ゴリゴリと鉱脈を見つけに地面の下に潜っていくのに対し、編集者は荒野に立って視界を広く取りながら、落ちてるものをこつこつと拾い集めていくような気分になる。 ただ、出版不況が加速してから、フリーランスの場合、どっちの仕事もやることが増えた。編集とライティングの両

“女性”ライターの生き残り戦略を考える

いくつかのタイプがあるライターの仕事 フェミ論争やジェンダー論争が熱くなっていて、70年代のウーマンリブ運動の末期のさらにシッポのほうをちらっとかすった年代としては、「うーん、なんか既視感」と思っている。らせん状に向上しているとは思うのだけど、相互理解を目指す活動は、先日、惜しまれながら亡くなった米最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が、「男性だけの判事を相手に、性差別をまるで『幼稚園の先生』のように説明しなければならなかった」と語ったように、なかなかスカッとは解決せず