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執筆の独り言

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取材や原稿執筆などなど、仕事にまつわるできごとで感じたことあれこれの覚え書き
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#記者会見

ジャニーズ会見で感じる「個人」よりも「ファミリー」を強化する話術に潜む深刻さ

前回の会見でも感じたのですが、東山紀之氏、井ノ原快彦氏、ジュリー藤島景子氏というジャニーズ事務所の方たちの話術と言葉づかいには、一貫して対峙する相手を自分側に引き込もうとするテクニックが盛り込まれています。私はそこが気になって見ていました。悪く言えば、公式の場に立っているにも関わらずに見せる幼さ、個人としての自立性に乏しい言葉づかいに、ぞわっとした気持ち悪さを感じたのです。 日本の芸能界でタレントがファンを増やす話術としては必要だろうし、そのクセが身についているのだなぁ、と

個人スキャンダルのメディアコントロールで企業リスクのマネジメントはできない

ジャニー喜多川氏の性加害問題は、複合的に絡み合っているので、被害者救済を金銭面だけでなく、心理面のサポートも含めてどのように行っていくのか、過去にメディアコントロールがいかに行われたのか、など、それぞれの問題を切り分け、小さい塊にしながら考える必要がある。大局的に見ると、解明も解決もされず、ずるずると問題を抱えたまま、現状が継続することになりかねないからだ。 それらの問題を私なりに書いていきたいのだが、今は毎日のように、新たなニュースが飛び込んでくる。10月2日の記者会見の