【規約を守って】Web上でオンライン映画会を主催する方法まとめ。
コロナでますますおうち時間が推奨されて長らく経っている。誰かと集まって映画を見る、というのもたやすいことではなくなった。特に普段離れた人とはなおさらである。では、今流行の動画配信サービスを使用して、各サービスの規約を侵害せずにオンライン上映会を開くことは可能なのだろうか?
これはWeb上で自分がソフトを所有している訳ではない配信サービスの動画を使って、不特定多数に向けたオンライン映画会を主催したいと思った際の個人的なメモまとめ(2021.3月時点)である。
免責事項
ここで述べられていることは素人である私が、各サービスへの問い合わせやサービス規約の確認、専門家による解説記事などを通して調べた結果である。法律や規約、プログラムの仕様は常に改変される可能性があることは考慮に入れる必要がある。またどのようなサービスを使用するかや参加者がサービス会員である認証をどのように行うかはこれを読む主催者が責任を持って判断する必要があることをここに明記しておく。
前提
当然だが、どのサービスも参加者全員が会員資格を持っている必要がある。
・Amazon Prime Video
公式で可能。 Twitchと連携したウォッチパーティで可能になる。参加者全員のAmazon Prime会員権の他、Twitchアカウント(無償で取得可能)との連携が必要。公式のツールなのでサポートや責任はAmazonとTwitchが担う。
・Netflix
Teleparty(非公式ブラウザ拡張、英語)(https://chrome.google.com/webstore/detail/netflix-party-is-now-tele/oocalimimngaihdkbihfgmpkcpnmlaoa?hl=en)で可能。
参加者全員のNetflix会員権の他、Telepartyアカウントが必要。
Netflix日本サポートに問い合わせたところ、非公式ツールについての是非を答えることはできないが、オンライン上映会は全員がNetflix会員であれば問題ないという回答であった。オンライン上映会ではどのようにその人がNetflix会員であることを確認するかが問題になってくるが、TelepartyはNetflix会員でないと動画リンクにアクセスできない仕組みになっているため、資格の確認をシステム的にできるツールとしても利用可能であると考えられる。
しかし、非公式ツールであるため「利用者数は多いが製作元がどういう人たちか分からない」(製作元がはっきりしないソフトにはバックドアが仕掛けられていたりする可能性がある)「規約には個人情報を保存しないとあるが、トラッキングされている可能性はある」「Netflixのサポートは望めない」という非公式開発特有のマイナス点もある。ここは自己責任で検討すべきである。
もし問題がNetflix会員であるかどうかの認証だけであるなら、例えば別の信頼性の高い方法で会員情報を確認するor誓約してもらい、信頼性の高い通話ソフトに集まるなどの方が安全性は高い可能性がある。
認証には下記が使えるかもしれない。
・加入が分かるユーザー情報ページ(個人情報をマスキングしたもの)を表示した画面の前でTwitterなどのユーザーIDを書いた紙を掲げた写真を送ってもらうという古典的方法
・主催の目の前で動画配信サービスにアクセスし、ログインして動画を表示してもらう方法。(人数が少ない時のみ)
・自身が動画配信サービス会員であることは嘘偽りなく、もし偽った場合は何らかの法的措置が取られる可能性があるとこを了承する誓約書を記載してもらう方法
・Hulu
公式のHulu Watch partyのβ版が日本でも利用可能。
・Disney+
※2022年2月更新
Disney+の日本でのサービス変更により、アプリのアップデートや諸々の機能変更が行われた。その結果、それまでは米国にしかなかったGroup Watch機能が日本にも実装された!
やり方はAmazon Primeに似ていて、誰か一人が部屋を作成しURLを共有するスタイル。Amazonと比べると全体的なサービスの安定感にはまだ欠けるが、著者は今のところGroup Watchで不具合を経験したことはない。
Disney+アカウント名は変更できるので、ネット上のみんなでもGroup Watchを気軽に楽しめる。(現在は7人まで参加可能)
公式ページ
https://help.disneyplus.com/csp?id=csp_article_content&sys_kb_id=e44e75401be4411456eb8517624bcb74