見出し画像

パット・ギャレットの生涯―第一八章

第一章から読む

キッドと一味の捕縛

翌日、フォート・サムナーに入ったブラジルは、状況を探り出してくるようにキッドから命令されたとギャレットに報告した。ギャレットは、メイソンと3人のメキシコ人しか手元におらず、すっかり恐怖に駆られたのでロズウェルに帰ることになって、もし一味がそこにいれば牧場にとどまり、そうでなければ戻るつもりだと[キッドに]伝えるようにブラジルに言った。ギャレットは次のように書いている。

「誠実な友はその夜の12時頃に戻ってきた。非常に寒かったので彼の髭につららがたくさんできていた。彼は、キッドと4人の仲間たちはウィルコックスの牧場で夕食を摂った後、出発したと報告した。我々は追跡を開始して、アレハンドロ・ペレーラが建てた廃屋で彼らを発見した。我々はその小屋を包囲した。飛び出た垂木に3頭の馬が繋がれていた。5人の男がいたことから残りの2頭は明らかに小屋の中にいた。扉はなく、扉があるべき場所に開口部があるだけであった。寒さに震えながら我々は夜明けまで待った。キッドの服装、特にその帽子について私は詳細を把握していた。私は、キッドを殺害するつもりだが、その他の者は降伏させるつもりだと一団に言った。なぜならキッドは降伏しないと言っていたからだ。私はキッドが死ぬまで戦うと信じていた。私が占めた位置は出入り口の前であった。私が銃を掲げたら一斉に銃を構えて発砲するように男たちに命じた。

ここから先は

1,115字

¥ 100

サポートありがとうございます!サポートはさらなる内容の充実によって読者に100パーセント還元されます。