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ロビン・フッド史料アンソロジー2

※ロビン・フッドに関して書かれた記述を拾って翻訳していきます。

※順不同。書籍としてまとめる時に時代順に並べます。

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※更新は不定期です。

ウィントンのアンドリュー『スコットランド韻文年代記』(1420年)

[1283年から1285年頃]リトル・ジョンとロビン・フッドは森林の無法者たちとして非常に崇拝されていた。これまで彼らはインゲルウッドとバーンズデールで活動していた。

ジョン・メイジャー『大ブリテン史』(1521年)

私が知る限りでは、この頃[1190年代]、最も有名な略奪者であるイギリス人のロバート・フッドとリトル・ジョンが森の中で跳梁跋扈していたが、豊かな者たちの財産しか奪わなかった。彼らは、攻撃をしかけてきたり、財産を守ろうと抵抗したりする者以外の命は奪わなかった。ロバートは、全員がいつでも戦える準備をしている100人の射手たちを略奪品で養っていて、最も強い400人の者たちでさえ戦いを敢えて挑まなかった。このロバートの武勲は歌になってイギリス中で語られている。彼は、女性が不公正な目に遭うのを許さず、貧しい者たちから略奪せず、それどころか僧院から奪った略奪品で彼らを豊かにした。この男の略奪を私は非難するが、すべての盗賊たちの中でも彼は仁慈に深く頭たる人物であった。

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