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FileMaker Go と PrintAssist でラベル印刷

FileMaker Go で印刷する場合、いくつかの方法が存在します。

1. AirPrint に対応しているプリンターを使用する方法。

大抵の場合、この方法で目的 ( プリントする事 ) は達成できます。

対応しているプリンターも昔は数種類しかなかったのですが、最近はブラザー、キヤノン、Dell、エプソン、富士ゼロックス、HP、コニカミノルタ、京セラ、OKIデータ、Panasonic、リコー、Samsung、シャープ、スター精密、東芝など、主要メーカーのプリンターでも対応するようになってきました。

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2. PrintAssist で印刷する方法

AirPrint に対応していないプリンター ( 主にモバイルプリンターや、ラベルプリンター ) で印刷したい場合は、PrintAssist というアプリを経由して印刷する方法があります。

今回は、FileMaker Go からPrintAssist を利用して、ラベルプリンタからラベルを印刷する方法の備忘録です。

スクリーンショット 2019-09-13 23.13.08


PrintAssist は長野県塩尻の iWare 株式会社様が開発しており、AppStore で9,800円で販売しています。昨今サブスクリプション ( 月額等 ) が多い中、このアプリは買切りで提供されているのが嬉しいところ。

テスト目的で使用する場合は、PrintAssist LITE が同様に AppStore で無料で提供されており、こちらは、印刷すると透かしが入るだけで、ほぼ全ての機能が利用できます ( 音声機能は有料版のみ )。まずは自分が持っているプリンターが PrintAssist に対応しているかどうか、LITE で試してから購入するのがいいと思います。


1. PrintAssist のインストール

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2. PrintAssist の設定

PrintAssist を開いて、左上のプリンターマークをタップ。次に近くのプリンターで目的のプリンターを選択し、追加して完了。

スクリーンショット 2019-09-13 23.42.42

3. FileMaker 側の設定

[ URL を開く ] スクリプトステップ を利用するのみ。URL には以下のように指定します。

Let (

   [

      幅 = 24 ;

      papercode = Case ( 幅 = 3 ; 10448 ; 幅 = 6 ; 10449 ; 幅 = 9 ; 10450 ; 幅 = 12 ; 10451 ; 幅 = 18 ; 10452 ; 幅 = 24 ; 10453 ; 幅 = 36 ; 10454 ) ;

      top = Case ( 幅 = 3 ; 0 ; 幅 = 6 ; .74 ; 幅 = 9 ; .76 ; 幅 = 12 ; .71 ; 幅 = 18 ; .75 ; 幅 = 24 ; .71 ; 幅 = 36 ; 4.5 ) ;

      height = 幅 - top - top

   ] ;

   "printassistfb-x-callback-url://x-callback-url/open?x-success=fmp://$&" & "printdata1=" &

   GetAsURLEncoded (

      "printer=Brother PT-P950NW&" &

      "previewmode=0&" & 

      "orientation=1&" & 

      "quality=3&" &

      "unit=0&" & 

      "width=50&" & 

      "height=" & 幅 & "&" & 

      "yoffset=8&" & 

      "paper=" & papercode & "&" & 

      "monochrome=1&" & 

      "copies=1&" & 

      "scale=1.0&" & 

      "jobname=" & __View::ID & "&" &

      "density=5&" & 

      "halfcut=1&" & 

      "1=" & "一枚目" & ",3,1,40," & 幅 - 2 & ",," & 幅 * .7 & ",0,0,0&" & 

      "2=<<<Frame>>>,1.1," & top + .1 & ",47.8," & height - .2 & ",0,0.2,0&"

   )

)


指定する URL は大きく分けて、3つの設定があります。( 今回は Brother PT-P950NW のラベルサイズ24mm を例にしました。他のプリンターの papercode の値や、印刷設定の各パラメーターは iWare web サイトの PrintAssist パラメーター仕様書 に書いてあるので、参照してください。 )

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1 は PrintAssist のURLスキームと、callback ( PrintAssist から戻ってくるURL スキーム ) の指定がされています。

2 は用紙のサイズ指定だったり、印刷時の細かな設定が記載されています。

ここで、プリンターを指定できるのですが、PrintAssist で登録したプリンター名をスペースも含め正確に登録する必要があります。もしうまくいかない場合は、ここが間違っているかもしれません。IPアドレスで登録する方法もあるので、固定IPを持っている場合は、IPを指定するのもいいと思う。

スクリーンショット 2019-09-14 1.00.16


3 は実際に印刷したいオブジェクトを指定できます。指定できるのは以下の通り。( 詳しくは PrintAssist パラメーター仕様書 参照 )

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スクリーンショット 2019-09-14 1.33.33


スクリーンショット 2019-09-14 1.50.09


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