FileMaker Data API
概要等
Data API の公式のガイドは以下にあります。
FileMaker Server で Data API を使う準備をする。
FileMaker Admin Console にサインインし、[ コネクタ ] → [ FileMaker Data API ] で FileMaker Data API を有効にする。
アカウントの準備
FileMaker Pro で Server にホストされているファイルを開き、 [ ファイル ] → [ 管理 ] → [ セキュリティ ] で アカウントの設定をする。
今回は、アカウント名が api_user、パスワードが pass というユーザーを作り、アクセス権セット api を割り当てた。( 実際、こんなパスワードでは困るので、セキュリティをよく考えて設定してください。 )
アクセス権セット api は上記画面の [ 詳細設定... ] から設定する。新規作成で、名前を api とし、拡張アクセス権の [ FileMaker Data API でのアクセス ( fmrest ) ] にチェックを入れておく。
今回は、セキュリティ的なことを考えて、表示のみしかできないようにした。
接続確認をしてみる。
まず、接続先 ( FileMaker Server の address ) を確認し、ブラウザ上から接続できるか確認してみます。以下のドキュメントが表示されれば、サーバーの準備は問題ない状態です。
https://[ address ]/fmi/data/apidoc/
以下の画面になった場合は、サーバーの設定を見返してください。
ファイルにログインしてみる。
サーバーの設定が済んだので、Postman というアプリを利用して、実際にログインしてみましょう。
Postman は、RESTサービスを触る際の必須ツールとの事で、以下 URL からダウンロード可能です。
設定する箇所は3箇所です。まず、Authorization タブに移動し、1. POST を選択し、https://[ address ]:443/fmi/data/vLatest/databases/[ ファイル名 ]/sessions と入力します。( ここでは、[ address ] にはServer.local、[ ファイル名 ] には process_management_system と入力してあります。)
続いて、2. Username と password にあらかじめ作っておいたアカウント名と、パスワードを入力します。( ここでは api_user と、pass と入力してあります。 )
そして、headers タブに移動して、3. key には Content-type、value には application/json を入力します。
右上の Send を押すと接続して結果が返ってくるはずです。成功した場合、以下のような結果が返ってきます。
{
"response": {
"token": "e9c65794b147a411aba1118a1c34e51312f12680584cd9462842"
},
"messages": [
{
"code": "0",
"message": "OK"
}
]
}
アカウント名や、パスワードが違う場合は以下のように返ってきます。
{
"messages": [
{
"code": "212",
"message": "Invalid user account or password"
}
],
"response": {}
}
ヘッダーが間違っている場合は以下のように返ってきます。
{
"messages": [
{
"message": "Invalid content type (application/jsonLove). These are valid: application/json",
"code": "1708"
}
],
"response": {}
}
ファイル名が間違っている場合は以下のように返ってきます。
{
"messages": [
{
"code": "802",
"message": "Unable to open file"
}
],
"response": {}
}
以上のように、メッセージを見ればおおよその意味がわかると思います。
成功したら、メッセージに OK とでます。FileMaker Server Admin Console で接続状況を見てみましょう。
データベースのタブで、現在接続中のユーザ一覧を確認することができます。
Data API クライアントが 2つあります。これは私が、[ Send ] ボタンを 2 回押したためです。[ Send ] を押すごとにユーザーが増えていきます。
先ほど接続した際に返ってきた、token を利用して、ログアウトしてみましょう。
{
"response": {
"token": "e9c65794b147a411aba1118a1c34e51312f12680584cd9462842"
},
"messages": [
{
"code": "0",
"message": "OK"
}
]
}
ログアウトしてみる。
Postman で + ボタンを押して、新しい接続条件を作ります。
Delete を選択して、https://[ address ]:443/fmi/data/vLatest/databases/[ ファイル名 ]/sessions/[ token ] と入力します。
( ここでは、[ address ] には Server.local、[ ファイル名 ] には process_management_system、[ token ] には、e9c65794b147a411aba1118a1c34e51312f12680584cd9462842 と入力してあります。)
右上の Send を押してみましょう。結果が返ってくるはずです。
{
"response": {},
"messages": [
{
"code": "0",
"message": "OK"
}
]
}
Token が間違っている場合は、以下のように返ってきます。既に15分以上たって、自動ログアウトされているか、token が間違っていないか、確認してみましょう。
{
"messages": [
{
"code": "952",
"message": "Invalid FileMaker Data API token (*)"
}
],
"response": {}
}
FileMaker Admin Console で、Data API の接続が解除されていることを確認します。
さて、Postman 上ではログインして、ログアウトすることが確認できました。
( 何もしないと 15 分後に自動的にログアウトされます。 )
続く( 次回は、FileMaker でログイン、ログアウトする場合。 )
リンク
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