FileMaker ファイルを開く最低バージョンを指定するために、関数 / スクリプトステップの利用状況を確認する。

この note は、FileMaker Advent Calendar 2022 17日目の記事です。カレンダーを作成された、@tyuma さんに感謝いたします。

Claris FileMaker ではファイルオプションでファイルを開くことのできる最低バージョンを指定することができる。
これは、新しいバージョンで追加された関数やスクリプトステップなどを使った機能がある場合などに、古いバージョンの FileMaker では開かなくするために必要な機能。

ファイル > ファイルオプションで確認することができる。

この最低バージョンを設定するためには、どの関数 / スクリプトステップ / 機能を使っているのか把握する必要がある。

FMPerception や BaseElements といった、DDR ( Database Design Report )
を解析するツールを利用すれば、そのカスタム App 内でどの関数 / スクリプトステップなどがどれだけ使われているのか把握することができる。


FMPerception の場合、結果は CSV で出力することもできる。BaseElements も当然 FileMaker で作られたツールなので同様のことが可能。

今回は、関数 / スクリプトステップがどれくらい使われているのか、把握するカスタム App を作ってみた。ファイルは文末に添付した。ファイルを開いて、FMPerception から出力された CSV をインポートして確認する。

該当の関数 / スクリプトステップがどのバージョンから追加されたのかは、ヘルプから取得した。

関数 / スクリプトステップのCSV をインポートすると起点バージョンがわかるので、最低バージョンを決める目安になるかもしれない。

サンプルファイル

自分用に作ったので、そんなに綺麗に作り込まれているわけではないので、そこは目を瞑ってください。



最後に

開発効率やパフォーマンス、バグフィックス、サポートについてなど、古いバージョンでは様々なデメリットが付き纏うため、なるべく最新のバージョンに近いバージョンを使うことを推奨いたします。
最新バージョンにする際は、必ず開発環境でテストしてから使用することをお勧めいたします。

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