FileMaker レコードのエクスポート

FileMaker Advent Calendar 2019 の二日目です。いつもカレンダーを作成してくださる Atsuko Sekiguchi ( @tyuma ) さんに感謝いたします。

レコードのエクスポート

今手元にあるデータベースのデータを、外部のシステムに渡したい時や、BI ( Business Intelligence ) で解析したい時などに、スクリプトステップ「レコードのエクスポート」を使うことがあります。

私は、Microsoft Excel でクロス集計をしたい時によく使っています。今回はこのレコードのエクスポートについて、自分の備忘録的記事にしたいと思います。

version 18 のヘルプをみるといくつかのオプションがあります。

[ダイアログあり] により、このスクリプトステップを実行したときにダイアログボックスを表示するかどうかが指定されます。
これらのダイアログボックスで新しいエクスポート条件を設定できます。
•[フォルダを作成] では、出力ファイルパスを指定して新規フォルダを作成するかどうかを指定できます。
•[出力ファイルの指定] では、エクスポートするファイルとファイルタイプを指定します。エクスポート先のフォルダを選択するか、または一覧にフォルダパスを直接入力します。
1 行に 1 つのパスを指定します。FileMaker Pro Advanced により最初に特定されたパスが使用されます。
ファイルパスの作成を参照してください。どの形式のファイルとしてエクスポートするのかは、エクスポートしたデータをどのように使用するのかに応じて決定してください。
[保存後] で、[ファイルを自動的に開く] または [ファイルを添付した電子メールの作成] オプションを指定することもできます。
FileMaker Pro Advanced で完全パスを指定しないスクリプトを実行する場合、
およびスクリプトを含むデータベースファイルが共有されている場合、パスは現在のユーザのドキュメントフォルダであると想定されます。

エクスポートの設定項目

このスクリプトステップを使うにあたり、開発者はいくつか設定をしてあげる必要があります。

ダイアログありオンオフの設定、フォルダを作成オンオフの設定、出力ファイルの指定の設定、エクスポート順の指定の設定などです。

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ファイルタイプについて

[ レコードのエクスポート ] スクリプトステップを作成すると、一番最初はデフォルトで [ タブ区切り値 ] が選択された状態になっています。 version 17 までの ヘルプ ( サポートされているインポートおよびエクスポートファイルフォーマット ) には、タブ区切り値形式について「ほとんどのアプリケーションとデータを交換することができます。どのフォーマットが適切かわからない場合は、まずこのフォーマットを試してください。」と記載があります。(  version 18 のヘルプ ではこの記載は削除されています。 )

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出力ファイルの文字セットについて

[ レコードのエクスポート ] スクリプトステップを作成すると、一番最初はデフォルトで [ Macintosh (英語) ] が選択された状態になっています。

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まぁ、誰しも最初は初心者。まずはデフォルトで試しますよね。この文字セット、日本語には対応していないのです。

パスの設定

この [ レコードのエクスポート ] スクリプトステップの前に $path を設定します。下の例では拡張子が tab のファイルをテンポラリパスに出力するように指定されています。

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スクリプトを実行してみて、想定しうる想定外

1.  [ 保存後ファイルを自動的に開く ] にチェックしたのに開かない。
2. 日本語が表示されない。文字化けする。

[ 保存後ファイルを自動的に開く ] にチェックしたのに開かない。

よくあるのが tab ファイルを開くアプリケーションが関連付されていないことです。アプリケーションの関連付を確認してみてください。またはその他、エラーがないかを確認してみてください。

日本語が表示されない。文字化けする。

出力ファイルの文字セットが Macintosh ( 英語 ) など、日本語に対応していないため表示がおかしくなったと思われます。

下にファイルタイプ、拡張子、文字セットと各 OS の対応状況をまとめてみました。( 手元に Windows 環境がなかったので、Discode FileMaker Casual 上で @Hi_Noguchi さんに協力していただきました!ありがとうございますm(__)m)

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日本語を含むデータを Mac / iOS / Windows で出力するには以下がおすすめかなと思います。拡張子は tab や csv でもよいと思うのですが、FileMaker Go では文字化けするケースもあるので、注意が必要だなと思いました。

( 大抵のアプリは拡張子で判断しているので、正しい拡張子をつけてあげるのはとても大切なこと )

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以上、私の備忘録が何かのお役に立てれば幸いです。

誤った情報等ございましたら、ご指摘等ご連絡いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。



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