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もう、超えてこ、今。気づいたら、超えてた。パート2

キャンプ3日目

午前3時まで話し合い、ゼロからチームの価値観とルールを揃えた私たち商品開発チーム。
ペルソナを1人に決めて、その人を救うソリューションを立てようと決めた。白羽の矢が立ったのは、まさかのお母さん。仕事の都合で新幹線で移動していた母に、「ストーカーみたいだった」と後日愚痴られるほど、しつこくLINEで聞き込んだ。
いやぁ、やっぱ持つべきものは家族だ。(ちげぇよ)

結局お母さんのペインが「誰かから頼られ続けたい」だと分かったのは、アジェンダワーク終了の1時間前。
デッドラインが迫っていることに焦った私は、チームにペインを仮決めして、ソリューションを先に考えることを提案した。それは、「モノを作って1円以上で売る」という当初のゴールを掲げてくれた仲間に、ゴールに近い形で終わらせてあげたいと思ったからだ。でもその仲間から出た一言が私にグサッと刺さった。

「自分が決めたゴールを諦めるの?無責任じゃない?」

「いやいや、君のゴールはどうした?ブーメランだよ」という言葉は飲み込んだ。私は、このチームのメンバーの前で、逃げたくない。チームのためとか、仲間のためとか、そんな上っ面の薄い考えは消えた。たとえ課題100、ソリューション0になっても、後悔しなし、後悔させない。覚悟が決まった。

そこからソリューションをブレストし、ユーザーを決めたりと怒涛の勢いで、最終プレゼンまで持っていった。

私たちは、気づいたら、チームメイトを超えていた。

キャンプ4〜6日目

オンラインに移行してから、怒涛のスケジュールと精神的負担に疲れを感じつつも、駆け抜けた3日間。
正直4日目は、アジェンダワークの熱が抜けきれず、自分個人のプロジェクトを9割忘れている状況に焦っていた。またアジェンダワークを通して、初めてあそこまで燃えている自分に出会ったため、この熱を自分個人のプロジェクトに移せるのか不安もあった。

「今まで自分がやりたいと思っていたことは本当にやりたいことなのか」

そんな問いが個人ワーク直前に降りかかり、その恐怖から自分が壊されに行くことを逃げてしまった。2つ目の後悔。

4日目の夜。5日目のアンリさんたち奨学金投資家の方々のダイアログセッション・グループセッションを前に、このままではいけないと思い直し、スライドを作成すること深夜1時。ベットの上で力尽きた。

5日目の朝。zoom集合1時間前に起きて、すぐSlackに投稿。「やばいな」。不意に溢れた言葉はテロと化して、大人たちを困惑させた…(6期生ならわかるはず)

結局一夜漬け感丸出しのスライドを用意して、アンリさんと小笠原さんのダイアログセッションに向かった。(四捨五入したら丸腰)
アンリさん、小笠原さんという、もはや何がすごいのかいくら調べても私の脳内では理解できないほどすごい方々を前にすごく緊張していたが、想像していた「審査」な雰囲気はなく、たくさんの新しい問いと背中を押す言葉を受け取る温かい時間だった。


6日目。昨日の緊張からの解放感もあり、うららかな春の暖かさもあり、私の熱はぬるまっていた。それでも、メイカーズ生とたくさん話してメイカーズらしいアツアツな雰囲気に少し立ち戻った。夕方17時、みんなからの最後の言葉には涙が出そうになる程グッとくるものがあった。1番ヤバかったのは、我らがTKD。

まとめ

この6日間は私の人生の中で、最も短く、熱く、深い時間だった。もうあの6日間で得られるものは全て得た。その上で、これからの自分の行動をもってメイカーズやその時間の価値を創造することになる。
あんなにグルグル悩んでおいて、結局今自分がやりたいことが本気でやりたいことか分からなかった。だって、まだ何一つ形に残していないから。判断材料が少なすぎるからだ。
だから、私はこれから自分の思うままにもっと動く。応援してくれる人がいると分かったから。外に出さないと分からないって重々分かったから。

もう、超えてこ、今。

私は何を超えるんだろう、でも何かの枠のギリギリに立っていて震えているのは確かだ。

あの6日間を迎える前、そんなことを思っていた私は、
気づいたら、世間体、言語、精神の限界、友達…たくさんのことを超えていた。そして、もう一つ。

高校生という枠組み。

気づいたら、自身のことを「高校生」として認識していない自分がいることに気づいた。今通っている全日制の学校に通う意義が自分にはもう残っていないことに気がついた。


今まで、周りのメイカーズ生が「高校生なのに、高校生だからすごいね」と言われると腹立つと言っていた意味が全く分からなかった。「だって高校生じゃん。高校生っていうだけで褒めてもらえるなんてよくない?」口には出さなかったけど、そんな風に考えていた。それが間違っていたという訳ではないけれど、今の私はもう自分が「高校生」でないことが分かってしまった。これから、「フィジー」として生きていくんだと決めた。

転校とか、進路とかまだまだ未確定要素も多いし、家族学校とも要相談だけど、気づいたら、高校生を超えてた。

U18 Makers University Think Big Camp。
もう、超えてこ、今。
本当に超えられるの?そんな疑問をお持ちのあなた。
私は6日間で、「もう、超えてこ、今。」を自分自身で証明してきました。
これからも自分のやりたいことを本気でやり続けて、証明し続けます。
きっと次はあなたの番かもしれません。(オリセンで6期生がうるさくしすぎていなければ笑)

おわり

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