第139回 phonon
【又とない物語を綴る】
名古屋発男3人組ロックバンド。
名古屋を拠点に活動中のphonon。
RO69JACK14/15入賞。
2015年7月MASH A&R MONTHLYに選出された。
またTREASURE05X 2015に出演。
「ゼロと白 e.p.」をリリースし全国34公演にツアーを開催、ツアーファイナルでは名古屋大須ell.FITS ALLにてワンマンライブを開催した。
このバンドは言葉が印象的だと思った。
近頃のバンドは誰にでも当てはまるようにと、抽象的な言葉選びにどちらかと言えば寄って来ているような気がする。しかしそんな中どの曲でも彼らの言葉は、情景や感情、その物語の中にいる人物の動作を具体的に表現されていて、わかりやすい。そして自分の世界に当てはめやすい。
具体的だけど、どこか儚くて、切なくて、美しくて、深い。
その世界観にボーカルイマイズミさんの温かい声は凄く合っていて、冬に白い息を吐くような、寒い日に聴きたくなる。
個人的には前からその景色を感情を、知っていたような懐かしさを感じた。
そしてそっと寄り添ってくれるような優しさも感じた。
こんなこと言ったら怒られると思いますが、最初phonon全く好きじゃなかったんですよ。友達に勧められて聴いて正直どこがいいんだろうってずっと思ってました。ライブを見ても、上手いなあとは思うけどこう僕にはグッとくるものがありませんでした。でも、その時ライブの終盤でやった「夏の送電塔」を聴いた瞬間惚れました。CDなんて買うつもり更々無かったのに、その曲が収録されたCDを終演後すぐ買ってしまいました。何が良いかって言われると上手く言葉には出来ないけど、凄く泣きそうでした。
しゅっしゅ こと がうち
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