第200回 限りなく透明な果実

【繊細かつ壊滅的な物語を綴る】


東京都発(?)男3人組ロックバンド。
都内を拠点に活動中の限りなく透明な果実。

2015年9月6日反撃フェスティバル心の準備の日出演。
10月、都内、新潟でカナタとWレコ発を行う。
11月ハツカネズミと白い影出演。
12月Troll Tochkリリースツアーで東京、大阪、京都、名古屋、宮城にて行う。
音楽と人12月号にアルバムレビュー掲載。
2016年4月Montesquieu&Uというプロジェクトのライブを東京、大阪にて開催予定。

こんな年になって何となく手に取った一冊の絵本。
表紙は少し埃を被っているが、今まで見たことがないぐらい綺麗で今にも壊れてしまいそうな町の風景。そして他の本よりは少しだけ分厚い。
いつもは本なんて読むだけで眠くなるから読んだりしない。だけどこの本には何故か惹かれた。とりあえず1ページ捲ってみた。そこには壊れかけた町とブリキのおもちゃが沢山連なっていた。1人の少年はこの町に住んでいても未来はない、光はないと知っていたけれど、そんなことはどうでも良くて、自分が好きで信じたいそう思ったことだけに目を向けていた。壊れた町をひたすら再生させることだけに真っすぐ向き合っていた。
信じること、実行することの難しさ、何かを捨てることへの罪悪感、諦めることへの躊躇。それが繊細に1曲、1曲違う目線で描かれているような気がした。

#限りなく透明な果実 #音楽


だいぶ前からバンド名は知っており、とても不思議な名前で印象的でした。その時「halo:太陽、オレンジ」を聞いてなんだか僕には少し違うなあとそのままにしていました。しかし先日Montesquieu&Uという3バンドの音源を収録したCDを全国のCDショップで無料配布というプロジェクトがありました。その3バンドに以前企画に出演してもらった、yeti let you notice、Plot Scrapsが参加しており、音源を入手した際、限りなく透明な果実の音源が入っていました。以前よりは受け入れられるようになりましたが、まだ好きといえるには少し遠いです。でもこれからきっと好きになるという可能性が僕の中にあるなあと思い、今回紹介文を書きました。(生意気にごめんなさい)
話は変わりますが、僕は広島県在住でまだ都内に比べてyeti let you notice、Plot Scrapsを知っている人がとても少ないです。それが悔しくて。いつもそうなんです。東京のバンドを広島に呼びたいと思って、連絡を取っても、広島だと知名度ないからまだ行けないって言われるんです。そういうのってなんか悔しいんですよね。知名度ないからってなんだよって。知ってもらうために来るんじゃないかよって、僕の企画じゃ人集まらないって言っているようなものです。まだその程度のものなんです。僕が出来ることは企画をすること、フライヤーを一つでも多くのところに置いてもらう、Twitterで情報を流す、そして人に知ってもらうきっかけを作ること、それだけのことしか出来ません。でもMontesquieu&Uが広島にも配布されて知ってもらうきっかけが出来たこと凄く嬉しかったです。タワレコ広島店には配布開始何日か後に行ったときはもうCDがなくてとても嬉しかったです。興味を持っている人が広島にも居たんだと、関心のある人が居たんだと知った時。まだフタバ図書広島駅前店にはあるそうなので、入手してない方は是非。
このMontesquieu&Uというプロジェクトをしようと、実現したこと、本当に感謝しています。広島の人間に東京のバンドを知るきっかけを、僕の好きなバンドを知ってもらうきっかけを作って下さってありがとうございました。今度大阪編に行くので楽しみにしています。あまり人と話すのは得意ではありませんが、個人的にフクシマさんとお話してみたさがあります。

しゅっしゅ こと がうち

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