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小笠原慎之介 2022年の進化と成長

noteでは初めまして、やすです。暇な時間ができたのと、語彙力向上のために時間があったらぼちぼち書いていこうかなと思います。
最初のテーマとして、小笠原慎之介選手にフォーカスを当てていこうかなと思います。中日の先発の中で、今年鮮烈な1軍デビューをした髙橋宏斗選手、投手陣の柱としてチームを引っ張り沢村賞投手でもある大野雄大選手、去年のセリーグ投手二冠で今年も150イニングを投げた柳裕也選手の名前はよく上がりますが、投手陣の中で小笠原慎之介の名前がすぐに上がってくることは少ないと感じていました。そこで、今回は今年進化を遂げ、来年もさらなる成績を残すことを期待できる小笠原慎之介選手について書いていこうと思います。

1.小笠原選手の今季の成績

まず今期の小笠原慎之介選手の成績を見ていきましょう。22試合に登板、防御率は2.76、投球回は146.2イニング、WHIPは1.13、QS率は72.7%でした。WHIPこそ他の成績を見ると少し物足りないですが、ほぼ全ての指標で素晴らしい成績を残していると言ってもいいでしょう。また、奪三振率ではセリーグ規定到達者内で1位と、既に中日ドラゴンズの顔、エースと呼んでも差し支えないでしょう。


2.指標から読み取る【来年への期待】


ここからは来年の小笠原選手への期待となる指標を紹介していきます。
前年の成績との相関 - Gods do not answer letters. (hatenadiary.jp)
この記事の中で、前年度と相関係数が防御率などと比べて高い指標に、K-BB%FIPというものがあります。K-BB%は名前通り、「1打席あたりで与四球に比べて奪三振がどれくらい多いかを表す」指標です。FIPは、細かい計算方法は省きますが(調べればすぐに出てきます)「守備が影響する安打、凡打などを抜き、奪三振、与四球、被本塁打をもとにした疑似防御率のようなもの」と認識して下さい。この2つで、小笠原選手はかなり高い成績を残しています。
まずK-BB%ですが、17.4%と、セリーグ規定到達者内で2番目の好成績です(1位は今永選手の18.4%)。また、FIPはリーグ2位の2.48であり(1位は青柳選手の2.42)、防御率だけでなくこのような指標でもかなりの好成績を残していることがわかります。ちなみに援護率はリーグワーストです。

また、投手の運を主に表している指標にも触れていきます。、まず、BABIPという指標に触れていきます。この指標は、簡単に言うと「本塁打を除く、フェアゾーンに入った打球がヒットになる確率」を示す指標です。セイバーメトリクスの観点では、打たれた打球をコントロールすることはできないということが前提として存在します。また、母数を増やしていくと、野手は自分の生涯平均(だいたい.300付近)、投手は.300の近くに収束してくると言われています。また、この指標はやはり前年度との相関は低いです。そのため、運がよかった、悪かったをある程度判定する指標として使われています。小笠原選手の今年のBABIPは、.304 と特別運が良くて勝ち取った防御率の良さではないと言えるでしょう。
また、LOB%という指標があります。これは「投手が出したランナーの内、ベース上に残ったランナーの割合を示す」ものです。前述した記事によると、この指標も前年度との相関係数は低く、投手の実力を測るには適していないものと言えるでしょう。ただ、走者が本塁に到達しなかった割合ということで、この指標は防御率などに大きくかかわってきます。ただ、小笠原選手のLOB%は、規定到達者内で7位(数字が大きいほうを上位にしています)となっています。これらのことから、ほぼ同条件の選手たちと比較しても、決して今年の結果が運に恵まれたものではないということを、BABIPとLOB%を通して知っていただければ幸いです。


3.アメリカからも評価を?

上記の通り、今年かなり素晴らしい成績を残している小笠原選手ですが、海の向こうからも高い評価を得ています。FANGRAPHSによるInternational Prospect Ranking によると、NPB内で11位の評価を得ています。凄いですね。また、そのサイトの中で、リトルカーショーと言われており、コマンドと二次元的な投球は既に完成しているというようなことが書かれていました(英語苦手なので翻訳サイトに突っ込みました。ニュアンスが違ったらごめんなさい)。また、ストレートの球速にも言及されており、年々速くなっていて、このままのペースでいけばMLBクラスになれると言われていました。本人も今オフはカーショーを参考にして練習をしていると語っていたので、今から来年が楽しいですね。

4.まとめ

今シーズンは、初めて規定投球回に到達した去年からさらなる成長を遂げました。その進化はしっかり数字にも表れており、決して運で手にしたものでないことも数字が示しています。来年も投手4本柱の一角としてさらなる活躍を期待し、将来メジャーから声がかかってくるような選手になってほしいですね。
拙い文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

データ等参考サイト
https://baseballdata.jp/sabr/cLOB.html
https://nf3.sakura.ne.jp/index.html
https://ahoudata.hatenadiary.jp/entry/2018/02/03/000000
https://www.fangraphs.com/prospects/the-board/international-players/summary?sort=-1,1&type=0
https://www.chunichi.co.jp/article/583621


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